GITANESは読書のお伴。
それとは無関係に・・・。
以前にも書いたが、子供のころから漠然と
「一年で100冊ぐらいの本が読めるようになったらいいな」と
思っていた。
100という数字にまったく根拠はなく、ただ「たくさん」という
程度の意味だったが、数字というのは掲げるとなんとなくしっかりした、
目印・目標になってしまうものだ。
一年で100冊の本を読もうと思ったら、まずは時間が必要だ。
読むのは速い方らしいが、へんてこりんな「速読術」なんてものを
身につけている訳ではないから、とにかく時間が要る。
また、100冊の本を買おうと思うと当然ながら金が要る。
不労所得なんてないのだから忙しく働いていなければならない。
忙しく働いていてもたくさんの本が買えるかどうかわからない上に
忙しいのだから暇がなくなってしまう。図書館へ行く時間もないだろう。
ということで、年間百冊というのはなかなかハードルが高いのだと
おとなになってやっと身に沁みた次第である。
それでも2024年は100冊に達した。
そうなると、2025年が今から億劫になる。矛盾している気も
するがそれがホントなんだから仕方ないのだ。
宮城谷昌光/長城のかげ
劉邦にまつわる短編集。
どうも最近古い中国についての小説が多くなっているが、別に
何かの意図などない。
植松三十里/イザベラ・バードと侍ボーイ
イザベラバートの「日本奥地紀行」やその解説本、ダイジェスト本
は読んだことがあったが、まさか小説になるとは思わなかった。
全然あれだったので、推奨しない。
向田和子編/向田邦子 ベストエッセイ
かつて山本夏彦が「突然現れてほとんど名人」と評した向田邦子の
エッセイ選集。
本当に名人である。普通の言葉がどっさり出てくるのにどこにも
無駄がないというか、だから名人なのだろう。
こういうのを書きたいなと思っていろいろ書いているアマチュアや
プロの人も多いだろう。
「父の詫び状」「眠る盃」ももう一度読もうと思う。
北方謙三/史記 武帝紀 二
次世代がどんどん登場し育つ。そうでなければ群像劇は成立しないだろう。
もちろん三国志や水滸伝などに比べると登場人物は少ないが
魅力的なキャラクターが古代中国を駆け回る。
北方謙三/史記 武帝紀 三
え!死ぬんかい!
歴史に昏いとは言え、知らなかった。
ともかく、これが年間100冊めになった。
現在読みかけが3冊あるが、もうこれは来年でいいだろうと思う。
これ以上読んだら来年の「冊数昨年度対比」が苦しくなるだろうから。