GITANESの青白い煙を見間違えることは
あるかもしれない。
それとは無関係に・・・。
チャリトレは続く。
真っ暗であまり快適な環境ではないものの、それなりに手頃な
そして楽でもないアップダウンのコースがある。
今まではそこを避けていたのだが、今夜は何の気なしにそっちへ向かった。
そのコース、上りきったところには大きい池がある。
町と町をつなぐ道だから、昼間はそれなりに交通量もあるのだが
夜になるとほとんどクルマもまばらである。
そこに至るコースの、まだ坂を登り始める前からもうクルマの影は
なくなった。
蛇行しながら上がっていく道をどんどん登る。
ガードレールが白く浮き上がるので、かえって道は見えやすい。
やはりキツイ道だ。
だから無意識のうちに避けていたのだろう。
真っ黒な水面が見えてきた。
おお、気持ち悪い。
夜中に自転車で、一人っきりで走るような道ではない。
傾斜はまだ続き、足も少々きつくなってきた。
しかし、止まるわけにはいかない。
こんな気味の悪い場所で停止してたまるか。
いくらその手の話に鈍感な私でも、ちょっとご免蒙りたい。
という感じで、薄気味悪さが原動力になって
脚がぐんぐん回った結果、アップダウンはあっさり克服した。
別に何事も起きなかった。
ずっと先に見えたあかりのあたりに誰かいるなあ
と思い、近づいてみると何もなかった
という見間違いだけが少々心拍数をあげたぐらいだ。
でも、もうあのコースはご免蒙りたい。
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