GITANESとライターだけを握って出掛けた頃が
懐かしい。
それとは無関係に・・・。
春は出会いと別れの季節であると多くの人は言うが、
身体に電流が走るような出会いは別として、
「出会い」だったと感じるかどうかは、後々その相手が
自分にとって重要かどうかで大きく左右されて、そして
のちに「ああ、あれが出会いだったのだ」と述懐するものだから
(どうでもいい人と初めて会ったのが春だったとしても
それを『出会いだった』と感じないだろう)、
春は出会いのシーズンだなんてリアルタイムで感じることは
本当は少ないはずだ。
結局春は別れの季節なのである(『出会い』と比べて『別れ』
はリアルタイムで感じるものだからである)。
という訳で、出会いや別れという観点から観ると
私にとって春は後ろ向きのイメージしかない。
ではお前にとって春はそんなに暗黒なイメージなのかと問われると、
いや、そんなことはなくて、
なんと言っても春の
「手ぶら感」がいい。
荷物を持っていてもバッグを持っていても
そんなこととは関わりない「手ぶら感」がいいのである。
で、それがどうしたと言われても、
いやいや、手ぶらはいいじゃないですか
と答えるしかない。
軽過ぎる結論だが、
そもそも春は軽いのだからそれでいいのだ。
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