GITANES嗜好前だからその記憶はない。
それとは無関係に・・・。
路地裏には再現機能がついている。
例えば先日の夜10時ごろ、チャリトレで
昔住んでいた隣町の路地を走っていたとき。
そこは狭い道なのに、さらに狭くなっていたのは
倒れた2台の自転車が路地の半分ほどを占拠していたからだった。
その路地に接した空き地に人影があり、
通り過ぎるときに見てみると、抱き合う若い若い男女。
倒れているのは彼らの自転車だろう。
ということは、中学生か高校生か。
大泣きする女子と、通行人(私)に目撃されて
戸惑っているような、背の高い男子。
何もこんなところで・・・
とも思うが、自分たちがそういう年頃のころは
意中の女子と、あるいは意中かどうか判然としない相手と
その辺りの路地裏で同じような場面の当事者だったことも
あるような気がする。
友達と路地に座り込んでもっと夜が更けるまで話し込んだり
爆笑していて通報されたこともあった。
あまり親しくしたくないような奴らに追いかけられ、
また違う日には血を流したり、にらみ合ったりした。
金もクルマも何もないから、空き地や路地裏で
日常と、その中でのちょっとした非日常を
過ごしていたではないか。
二人の姿を見て急に色々なことを思い出してしまった。
急に恥ずかしくなった。
チャリの速度を上げて現場を遠ざかろうとしたが、
気持ちはしばらく路地裏にとどまった。
路地裏には再現機能がついている。
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