GITANESを吸ったら結果は目に見えている。
それとは無関係に・・・。
行きがかり上、生命保険に追加加入することになった。
別に入るのが嫌なんじゃないんだが、それに伴う健康診断が嫌で
できることなら加入したくなかった。
まあ仕方ないと諦め、保険会社が指定する医院へ。
大体私は、病院や健康診断会場で測る血圧が
自宅で測る血圧の1.5倍ほどになる。だから嫌なんだ。
暫く待って通された診察室にいたのは
さっきテレビで観た、某大統領が眼鏡をはずしたらきっとこんな感じ
という先生だった。
そこでもう、通常の血圧測定結果にはならんだろうと腹をくくる。
案の定、首をかしげながら大統領は私の右腕に圧をかけ
血圧を測る。
首を傾げられると、気になって仕方ない。これも異常血圧の原因になろう。
「まあ・・・、高いけど・・・いつもこんな感じですか?」
と尋ねられたので、ここ数日分の家庭測定結果を話し、
「医療機関では大体こんな結果になってしまいます」と言った。
「うん・・・まあ目安になる値は超えてはいるが・・・判断は保険会社なので・・・
『白衣高血圧症云々』と書いておきます」
「ありがとうございます」
ありがたいのかどうなのか。
「もう一回測っておきましょう」3回目だ。
またベッドに横たわり腕を差し出す。
書棚に、箱に納まったハリーポッターの杖が飾られていた。
大統領が杖を縦横無尽に振るっている、そういう場面を想像してしまい
おそらく血圧はさらにめちゃくちゃになっただろう。
「あの、採血はまだですか?」
「いや、今日はないですよ」
それを先に言ってくれたら、もうちょっと落ち着いた血圧になっただろうに。
最後の数値は聞かぬまま診察室を出た。
外には「第1回目の引き去りです」と保険外交員が待ち構えていて
生まれて初めて路上でカードを切らされた。
どう評価したらいいかわからない出来事だった。
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