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それとは無関係に・・・。
 



GITANESは読書のお伴。
それとは無関係に・・・。

読書離れとか活字離れとか、相変わらず社会問題として
しばしば取り上げられる。

文化庁のアンケート調査・NHKの報道によると、
オトナの6割以上が「1か月に1冊も本を読まない」と答えたらしい。
スマホなどの利用時間が増えている・書店が減っている
などがその原因らしいのだが、
『読書時間を増やしたいと思うか?』と問われたら、40%以上が
「そうも思わない」と答えたとのことだ。

逆に、子供の間ではわずかながら読書量が増えているという
調査結果もあるらしい。
小学校高学年が月間12.6冊で10年前より2冊増
中学生は月間5.5冊で過去最多、10年前よりも1冊増
高校生は月間1.9冊  10年前と同じ。
高校生になると諸々忙しいのだということがわかる。そして
小学生って本をよく読むんだなあ、と素直に思う。

私も高校生のころは読書量が少なくなりかけたが、高1夏の
転居によって電車通学になり、往復で1日1時間ほど電車に
乗ることになったから、読書量が急激に増えた覚えがある。
それから随分歳を食ったが、それほど量的に変化はないような
気がする。
今ははっきり言ってそれ(読書量の多寡)が良いこととも
悪いこととも思わなくなった。
しかし確実に言えるのは、本を買うカネが恐ろしくなってきた。

先週はあまり進んでいない。

星野道夫/旅をする木(文春文庫)
若いころに椎名誠を好んで読んだ人は、多分そこから二人の
人物にたどり着く。
1人は野田知佑。カヌーに乗る人、本を書く人だ。
私は彼の本を何度も何度も読み返して飽きなかった。
惜しくも一昨年亡くなってしまったが、今でも書斎で彼の本、
特に「北極海へ」を立ち読みすることがある。
そしてもう一人がこの星野道夫。
アラスカに住み、自然を愛して写真を撮る人。
そろそろ星野道夫の本も読もうかな、と思っていた矢先に
彼の死を知った。カムチャツカ半島で熊に襲われ死んだらしい。
自然を愛して、自然に食われたのだ。
それが原因かどうか今となっては忘れてしまったが、どうも
彼の本(エッセイ、紀行文)を読む気にならず、ずっとそのまま
だった。
そして先週、書店で文庫を見かけ思い切って買って読んでみた。
結果的にそれがよかった。何ページかに折り目をつけて
読んだ。印象に残る部分がいくつもあったのだ。
wikiには彼がクマに襲われた事件が詳しく書かれている。


岩室忍/天祐は信長にあり(中央公論新社)
おそらく長くなりそうな、織田信長の一代記。
その第1巻は出生直前から正室を迎えるまで。
結末がどうなるのか分かっているのに読んでしまうという、
歴史小説の誘惑は激しい。
説明が多いのが面倒でもあるが、文字が多いのはマイナス
ばかりではない(プラスばかりでもないのだが)。


谷川俊太郎/ひとり暮らし(新潮文庫)
詩人の散文。詩集ではない。
自分の思い込みのせいに違いないのだが、詩集を読むというのが
どうにも億劫だから、谷川俊太郎といえどもエッセイしか読めない。
しかしそれゆえに愉しい部分はあちこちにあって、例えば
「食べ物を意識しすぎるのは自意識の過剰に似てあまり気分の
いいものではないと思っている」 
というようなところを読んで深く同意したりするのである。


現在読みかけが2冊。未読が300ほどある。
先は長い。







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