安達太良山頂で30分ほど朝食休憩しながら、周囲の展望を見渡します。決して遠望マニアではありませんが、山頂に立つと周囲の山を同定する習慣があるようです。山の名前を聞かれたりすると嬉しくなってあれこれ説明を始めてしまうのです(汗)。二つのコンデジでたくさんの写真を撮ってきたので一部を紹介します。
南には和尚山。その先に八溝山や筑波山が見える方角です。昨日は関東地方は低い雲に覆われ、しかも逆光になるため、この方面は遠望できませんでした。
南から南西にかけては猪苗代湖の先に、那須、日光、尾瀬方面の山々を遠望。昨日は終日この方面の山並みを鮮明に見ることができました。秋も深まり空気が澄んできた証拠です。
那須連山をズーム。左から茶臼岳、三本槍岳、三角形の山は旭岳、その右に大倉山、三倉山と連なります。
120km先の日光連山も明瞭に見えています。左から女峰山、太郎山、そして関東地方最高峰の日光白根山のピーク。男体山は女峰山に重なって見えないようです。
南西から西にかけては尾瀬から越後の山が連なります。
ピラミッド状に見える山は東北の最高峰である燧ケ岳。写真をズームすると双峰の山頂を認識できます。110km以上離れているのでさすがに肉眼では双方の確認は難しいです。燧ケ岳右の鞍部の先に姿を見せているのは至仏山。安達太良山から125km離れています。その右側の台地状の山は会津駒ケ岳から三岩岳にかけての峰々。写真の右端は平ヶ岳。
さらに西側の博士岳(手前)の奥には会津朝日岳のピーク。その右奥には越後駒ケ岳、左奥には荒沢岳方面が見えています。
西南西には会津盆地を見下ろし、その先には毛猛岳から浅草岳(高森山の先)、磐梯山の裾野の先には守門岳を遠望します。
会津盆地と浅草岳を少しだけズーム。
そして西側には雄大な磐梯山。その左奥には守門岳、右奥には鍋倉山から日本平山が見えています。
西から北西にかけては、磐梯山、飯豊連峰、そして西吾妻山にかけてのパノラマ。
まずは磐梯山をズーム。右手前は櫛ヶ峰。この方面の紅葉は既に終わっています。
大日岳から飯豊山にかけての飯豊連峰をズーム。雄大な姿です。まもなく飯豊山も冠雪するのではないでしょうか。
北西から北にかけては西吾妻山、中吾妻山、東吾妻山、一切経山と吾妻連山が連なります。
左から西大嶺、西吾妻山、手前には中吾妻山。
雄大な東吾妻山。左奥は東大嶺、右奥は前大嶺。
右奥は10月4日に登った一切経山。そこから手前に高山、箕輪山(写真の右)、手前の鉄山と稜線が南北に連なり、安達太良山を経由して南の和尚山へと連なります。これらの山を一日かけて縦走するハイカーもいるとか・・・
北側には蔵王連山、その手前に福島平野が広がります。
手前の紅葉と蔵王連山をズーム。最高峰の熊野岳から苅田岳、杉ヶ峰、屏風岳と1700m~1800mの峰々が連なります。蔵王連山の左奥には北泉ヶ岳と泉ヶ岳。
北泉ヶ岳と泉ヶ岳をズーム。仙台の北西に位置し安達太良山からは100km弱離れています。ここまで登ると、前の記事で紹介した薬師岳から見た姿よりも山容がはっきりと見えてきます。写真右は青麻山。地図で調べると、これらの山の間の遥か彼方に岩手県の早池峰山があります。距離は240km離れているので、冬場に遠望できる可能性はありそうです。
最後は福島市と信夫山。宮城県の先の遥か彼方を目を凝らしてみると、うっすらと牡鹿半島の山々から金華山方面が見えています。デジタル一眼が欲しいところですが、コンデジ写真をモノトーンでコントラストつけてみました。ブログに掲載すると画質が落ちるため分かりにくくなってしまいます。うっすらと石巻湾の先の山々が写っています。
東から南にかけての阿武隈山地方面は目立つ山が無く、いつも紹介を省略してしまいます(今回も同じです)。逆光になるため、山座同定のモチベ―ションがあがらないというのも理由かもしれません。
270度?の展望を楽しむうちに、山頂は登山客で混み合ってきました。そろそろ下山することにします。紅葉の中を歩きたいので、矢筈森で沼ノ平を見てから、くろがね小屋経由で下ることにします(さらに続く)。