今日の朝日新聞の夕刊を見ていたところ、【茨城「鉄道神社」建立へ寄付募る、「御神体」は引退車両】という記事が出ていました。ひたちなか海浜鉄道の阿字ヶ浦駅に停留中の「キハ222」をご神体として鉄道神社を建立する計画があり、ファンがクラウドで寄付を募っているのです。
ご神体となるキハ222です。1962年製で北海道や東北で活躍した国鉄気動車のキハ22とほぼ同形で、かつては北海道の羽幌炭鉱鉄道を走っていました。1970年の炭鉱閉山で鉄道が廃止され、海浜鉄道の前身の茨城交通湊線に移りました。ひたちなか海浜鉄道では5年前の2015年まで運用され、引退後は阿字ヶ浦駅の留置線に保管されています。
キハ222系はキハ2005系と共に阿字ヶ浦駅で保管されています。しかし潮風にさらされ年々傷みが目立ってきました。
この引退した気動車をご神体として鉄道神社を創建しようという活動が、地元・ひたちなか市の市民団体「三鉄ものがたり実行委員会」の手で始まり、再塗装の費用をクラウドファンディングで募っています。キハ222は長寿と無事故の車両であるだけでなく、湊線には縁起のいい切符でも知られている「勝田」や「金上」などの駅名が並んでいることもあり、ひたちなか市の活性化につなげていきたいという思いがあります。
市内にはパワースポット(金スポット)として知られている酒列磯前神社、令和元年に建立された「ほしいも神社」があり、これに鉄道神社を加え、阿字ケ浦・縁起の良い街化計画が進行中とか。
これは、ほしいも神社です。10月21日に訪れ、本ブログでも紹介しました。
ひたちなか海浜鉄道は、阿字ヶ浦駅からひたち海浜公園まで延伸する計画があります。何とか実現してほしいところです。阿字ヶ浦駅は近い将来「延伸」という未来の始発駅として昇華していくのだそうです。その地に鉄道神社は建立される予定です。