木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




暦とはよくしたもので、9月の声を聞いた今日は涼しい日になりました。
さて秋風が吹くのは自然界だけではないようです。
昨夜の静岡ダービーの結果からお伝えします。
エコパは3万人を超える入場者でした。
我々親子はバックスタンド最上階(4F)にようやく座席を確保できました。
選手は小さくしか見えませんが、それでもテレビで見るよりは
臨場感があり選手のちょっとしたミスも分かります。
ゲームは8割方、ジュビロ優勢で進みましたが、決定打が出ません。
でも、負ける雰囲気もありません。
「引き分けかな?」と思ったロスタイム3分の最後に悲劇はやって来ました。
右サイドを持ち上がった相手を止められずファールのFK。
相手はあえてここでFWを替えて揺さぶりをかけます。
そのFWにつられるようにジュビロのDFにスペースができます。
そこに走り込んだエスパのチョ選手に合わせられてゴール。
勝敗が決しました。
この残り1分にもう1つの運命が決しました。
ジュビロ監督アディウソンの辞任です。
(写真はジュビロのhpからコピーしました)
よく、勝負の世界は厳しいと言いますが、むしろ私はそう思いません。
むしろ、たった1つのことで判断が下されることは
すっきりとすがすがしいと思います。
実際の人生ではたった1つのことで判断が下せることは少ないのです。
回りに配慮したり、もう少し我慢してみようかと思ったり……。
アディウソン氏は監督失格の烙印を自ら押しました。
しかし、それは氏のすべてを判断して下されたものではありません。
根拠は1つ「ジュビロが勝てない」。
つまりア氏が否定されたのは彼のほんの1部分です。
だから、彼の人生にはまだ多くのチャンスがあるのです。
事実、過去にはジュビロを更迭された後、
ブラジル監督に就き、W杯に優勝した人もいるのです。
こと、サッカーに限らず何かがうまく行かなかった時に
「あー、終わったな!」と思いたくなることは我々にもあります。
でも、それは後から考えると、自分のほんの1部が否定されたり、
長い人生のほんの瞬間につまづいただけなのです。
つまり、生きている限り「運命の瞬間」なんてないのです。
運命は切れるものではなく連綿と死ぬまで続くのです。
「Take it easy.」(気楽に行こう!) 
ブラジルに帰ってゆく、ア氏に送るとともに私や皆さんに送ります。


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