木を愛し、土に親しみ、犬と戯れ、思いつくまま気ままに発信、知る人ぞ知る「山章工房」のブログです。
山章工房の木土愛楽(きどあいらく)




まだ、引っ張ります。
今日も漆喰壁の話です。
今日は塗りおえてみて
失敗した所、改善したい点を伝えます。

1.漆喰の強いアルカリ性に注意!
 今週最初のブログで書いたように、
漆喰やコンクリは非常に強いアルカリです。
そのため、手を非常に荒らします。
私は軟膏を塗って4日も経ちますが、
まだ、完全にはペンも箸も握れません。
目や皮膚に着かないように注意が必要です。
私も次回は薄手のゴム手袋を着用しようと思ってます。
また、私の山荘のように杉の「赤身」に着いた場合は
黒いシミとなります。
石田さんの話では酢で洗えばシミは落ちると言うことですが
まだ試してはいません。
その効果は試した後、報告します。

2.技術よりも体力
壁塗りでは、鏝(こて)を肩より下で動かすことはありません。
2日、3日続くと「肩こり」が襲ってきます。
また、鏝を握り続けるには握力が要ります。
体力的にきつくなると、つい仕事もいい加減になります。
素人がやるには、やはり技術よりも体力です。
日頃から体力を着けておいて根気よく仕事をしましょう。
私はこれだけは自信があります。
だから、素人が敬遠する左官仕事にも
向こう見ずに挑戦することができました。

3.養生はしすぎることない。
昨日も養生のことは書きましたが、
今日の1にもかいたようにそれでもかなり汚れました。
養生はしすぎることはありません。
今度やる時には、注意しても汚れそうな「見切り材」には
テカリの目立たないウレタン系塗料を
塗布しておこうかなとも考えています。
まあ、これは一度試し塗りをしたところで
採用するかどうか決めたいと思います。

と、言うわけで次回の漆喰壁の報告は
今回の反省を踏まえて年末の作業をした後となります。
お楽しみに!


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





2日続けていい天気でした。
ブログも2日続けて漆喰壁の話です。
今日は、施工上のポイントを上げたいと思います。

 1.段取りと道具洗いが肝心
左官仕事は石灰類の粉状にしたものに
水を加えることで、初めて利用できます。
練られた石膏(プラスター)は、水が混入された瞬間から
練られた漆喰は空気にふれた瞬間から硬化が始まります。
材料を練り上げて一番最初にすることは何か?
とりあえず使わないものをすべて洗います。
また、練る最中に回りに飛び散った汚れを洗っておきます。
固まってからでは落とすことはできなくなります。

2.養生をしっかりやること
養生とはいろいろな意味がありますが、
この場合は、塗り作業をする箇所以外は
塗り物が付かないようにように
しっかりカバーをすることです。
1.同様固まってからでは遅すぎます。
マスカーテープを使うのが便利です。

ここまで準備できたらいよいよ塗りの作業です。

3.練り物は柔らかいほどよい
下地塗りのプラスター(石膏:商品名「Bドライ」)
仕上げの漆喰(商品名「城かべ」)
いずれも水と練り合わせるわけですが、
最初は袋に指定された水量を入れます。
私も最初は規定どおりで練っていました。
しかし、職人さんに言わせれば
「材料は柔らかければ柔らかいほど良い。」
理由は鏝伸び(こてのび)がよく、仕事がやりやすい。
規定に水量よりも1~2割増しの加水になります。
漆喰で言えば、ちょうど色も柔らかさも
木工ボンドを想定して練り上げてください。
柔らかいので、壁に着かず落ちる可能性も高くなります。
だから、2.に戻って養生が大切になるのです。
また、セメント、漆喰、石膏いずれも「賞味期限」があります。
古いものは、空気や湿気に触れることにより、
すでに硬化が始まっています。
柔らかく練りたくて、水を加えてもなかなか柔らかくなりません。
また、塗った後の乾燥(「水引」)も速く、伸ばしにくくなります。
今回私が使用したのは2年前の資材。
(賞味期限は普通は製造日より半年)
ベテラン職人の石田さんも
「これは古くて水引が速くて大変だ」と嘆いていました。
材料は鮮度の良いものを使いましょう。

4.チリが美しさの決め手
「チリ」とは1枚の塗装面の一番はしっこを言います。
普通は柱や鴨居、見切り縁などの木材で仕切られる場所です。
塗りおえたらまずやることが、
チリに着いた塗り物(汚れ)を「チリホウキ」に
水をつけて洗い落とすことです。
「チリホウキ」は、腰の強いペンキ塗り用のハケを使います。

5.新たに材料を練る時には、古い材料とは混ぜない
何坪も塗る時には、何度も「タル」「フネ」で材料を練ります。
その時には前の少し残っていた材料と
新しいものは一緒にしない。
「タル」「フネ」をきれいに水洗いします。
理由は古いものはだまになりやすく
新しく練ったものの「鏝伸び」の妨げになるからです。

以上の5点が初心者が気をつける漆喰壁の作業上の注意です。
書いてあるほど簡単ではありませんが、
挑戦してみてください、何とかなるものです。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





今日は、冬らしい日ざしの一日でした。
アカギレの指はまだ痛く、腫れています。
さて、伊豆の山荘の壁は、
先週の日曜で6割方仕上がりました。
これから、自分で漆喰壁を
やってみたいと考える人の参考に。
漆喰壁はコストがかかります。
理由は材料費より人工(にんく:職人さんの日当)が
かかると言うことです。

では、素人がDIYでやるのに難しい点は、
 1.情報量が限られる。
木工や家具作りの情報はインターネットや
大工さんや建具屋さん、趣味の雑誌などで
比較的容易に得ることができます。
しかし、左官になるとその情報量は激減します。
また、DIYで期待できる海外の情報も
漆喰などになるの全くありません。
寡黙な日本の左官屋さんは、家具作家や一部の大工さんのように
インターネットでの情報発信にも熱心ではありません。
 2.材料の入手が困難
1.と関連しますが、木工関係の材料・道具は
金物屋、ホームセンターに行けば苦もなく入手できます。
しかし、左官資材や道具を扱う店舗は
いわゆる(建築資材の)「道具屋」5件に1件くらいと
いうのが、私の体験的な数値です。
流通ルートが狭く、限られる上に
はなから、素人が手を出す仕事ではないと
店側は考えているので、何も有益なことは教えてくれません。
この素人にとって2点が大きな問題です。

では、「素人にはできないのか?」
「いや、できます。」
但し、次のような条件の下で、
 1.最初は職人さんや経験者をかたわらに置いて指導を受ける。
 2.漆喰=国宝の城やなまこ壁みたいな芸術的な仕上がりは期待しない。

「それでは、下手に仕上がって当然、でもやる価値はあるのか?」
「あります。」その理由は
 1.木、一辺倒の仕上がりのような「重さ」を感じさせない。
 2.漆喰は下手は下手なりに人の感性にうったえる良さがある。
 3.時間というコストを除けば、無垢の木材を使うよりも安くあがる。
さあ、以上を参考にあなたも漆喰壁にチャレンジしよう!
明日は、作業上のポイント紹介する予定です。



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





月曜の朝はいつも3時起きです。
伊豆から磐田に戻ってくるためです。
ところが、昨夜(今朝?)は2時半に目が覚めました。
指が痛みでうずいて寝られなかったからです。
昨夜までは軽い手荒れと思って、
昨夕は壁塗りが終わった後、
少し痛いなと思いながらも
斧を振るって薪割りしていたのに。
今朝は、右手の指が布団に触れただけでも痛くて
寝ていられなくなったためです。
車も右手はハンドルが握れず、
左手1本で仁科峠の山も乗り切りました。
帰路途中のコンビニやガソリンスタンドで
お金を払うのも一苦労です。
職場ではペン握れず、今日は一切の書類書きができず
代書してもらうお粗末さでした。
仕方なく、皮膚科に行き、
軟膏を処方してもらったのでした。
気合いだけでは乗り切れないそういう年齢に
達しているんだなとつくづく思った一日でした。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





昨日とは打って変わって寒いです。
今夜、雪にならないか心配です。
さて、見て下さい絆創膏だらけの指。
原因は漆喰による指のアカギレです。
漆喰はアクが強いのです。
でも、午後もがんばります!


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





今日も左官仕事の続きです。
違うのは、頼りなる職人さんはおらず一人でやることです。
画像にある新しい道具も買いました。
誰一人とも話もせず、
行動範囲も山荘の中だけです。
漆喰の扱いにはだいぶ慣れました。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





4ヶ月ぶりにホームページを更新しました。
第30話、屋根の塗かえの話です。
今夜はササミのさっとあぶったのと
キャベツのサラダで乾杯!


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





ここのところ天気予報が、
憎らしいくらい当たります。
さて、今日は昨日、一昨日登場した
左官屋の石田さんの紹介です。
もう定年を過ぎ、毎日は仕事はしていません。
しかし、あちこちから声がかかり手伝いに行っています。
画像でも分かるように、
背筋も伸び、体型も太からず細からず。
20㎏の材料袋も軽々。
昨日は「10時」「3時」(休憩時間)も取らず、
私では難しいと思われる箇所を優先的に塗ってくれました。
脚立の乗り降りも軽々。
「石田さん、疲れませんでしたか?」
「そりゃ、疲れるよ。」
しかし、素振りには見せません。
「石田さん、せっかくきれいに塗ったのに、
ぼくの仕上げが下手で申し訳ありませんね。」
「いいさ、施主はあんただから、好きなようにやれば。
 でも、鏝(こて)は、もう少し大きく動かさないと、」
本当はもっとたくさん言いたいことはあると思うのだが、
おごらず、威張らず、私もそんな人になりたいと
2日間一緒に仕事をして思いました。
「また、縁があったら是非、お願いします。石田さん」


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





今日も石田さんと壁塗りです。
私は昨日、石田さんがきれいに塗ってくれた下地に仕上げの漆喰を塗ります。
下地がきれいでしまっているので楽に塗れます。
石田さんは、黙々と下地塗りにてっします。
感謝。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )





代休で伊豆にいます。
左官職人の石田さんと待望の壁塗りです。
漆喰の下地塗りが今日の仕事です。
が、私が塗るとその修正に石田さんが手間取り、
あっさり、やんわりダメ出しされました。
それにしても、プロはうまい!


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »