東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業50年を迎えます不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「奈落のマイホーム」

2024年11月10日 09時38分53秒 | 映画の話

映画「奈落のマイホーム(2022年公開)」を観た。

【解説】都会の中心に突如として現れた巨大な陥没穴「シンクホール」にマンションごと巻き込まれた人々の運命を描いた韓国発のサバイバルスリラー。平凡な会社員ドンウォンは11年の節約生活の末、ソウルの一等地にマンションを購入する。念願のマイホームに家族と引っ越した彼は同僚を招いてパーティを開くが、大雨でシンクホールが発生し、わずか1分でマンション全体が飲み込まれてしまう。反りの合わない隣人マンスや同僚たちと共に地下500メートルにまで落下したドンウォンは脱出するべく手を尽くすが、さらなる大雨によって穴は水で満たされていく。「悪いやつら」のキム・ソンギュンがドンウォン、「ハイヒールの男」のチャ・スンウォンが隣人マンスを演じる。「ザ・タワー 超高層ビル大火災」「第7鉱区」のキム・ジフンが監督を務めた。

地盤の欠陥住宅の床で勢いよく転がるビー玉が実に恐ろしい。小さな共同住宅のおかげでキャラクターや人間関係が分かりやすいものの、その結果すべてにおいて小規模にまとまってしまった感は否めない。どのような緊急事態になっても大声を出す人や誰かを責める人にはならないようにしたいものだと痛切に思った。

地中奥深く取り残された老女の最期は実に潔かった。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「ロストケア」

2024年11月03日 09時40分29秒 | 映画の話

映画「ロストケア(2023年公開)」を観た。

【解説】松山ケンイチと長澤まさみが初共演を果たし、連続殺人犯として逮捕された介護士と検事の対峙を描いた社会派サスペンス。ある早朝、民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見された。死んだ所長が勤める介護センターの介護士・斯波宗典が犯人として浮上するが、彼は介護家族からも慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美は、斯波が働く介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止める。取調室で斯波は多くの老人の命を奪ったことを認めるが、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張。大友は事件の真相に迫る中で、心を激しく揺さぶられる。斯波を松山、大友を長澤が演じ、鈴鹿央士、坂井真紀、柄本明が共演。作家・葉真中顕の小説「ロスト・ケア」をもとに、「そして、バトンは渡された」の前田哲が監督、「四月は君の嘘」の龍居由佳里が前田監督と共同で脚本を手がけた。

長澤まさみ見たさで選んだ作品は「42人連続殺人犯」の解説を読んでカルト的な内容かと想像しつつ視聴開始。鏡やガラス、テーブルでの長澤まさみの映り込みが印象的な映像で「安全地帯」での快適な老人ホームと「穴の中」での排泄まみれの生活、見えるもの見えないもの」と「見たいもの見たくないもの」・・・ただただやり切れない。傍聴席で叫んだ遺族介護者は本心なのか?それとも自責の念なのか?それとも・・・今まで観たどの作品よりも一番綺麗に見えた長澤まさみが母親の膝元で泣き崩れるシーンは素晴らしかった。ただラストの折り紙の〇〇は不要だった気がしたし、松山ケンイチが無表情で淡々と語る猟奇的な感じではなかった方がもっと深くなった気がする。家族の絆の呪縛」の言葉がやたら響いた。

視聴した数日前に仕事で認知症の方々(ご本人と介護される方)とそれぞれお会いする機会があったばかりだったので一概に「救った(善)」「殺した(悪)」とは軽々しく判断出来ない作品である。ちなみに生活保護申請のシーンがあるが、役所の方がけんもほろろに追い返すシーンがある。これってよくありがちな「役人=冷淡」の構図であるものの、私は仕事上接点があるが皆さんとても丁寧で親切な方ばかりである。

観終えたらふと映画「プラン75」がチラついてしまった・・・

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「侍タイムスリッパ―」

2024年10月27日 09時35分03秒 | 映画の話

公開中の映画「侍タイムスリッパ―」を観に行った。

【解説】現代の時代劇撮影所にタイムスリップした幕末の侍が時代劇の斬られ役として奮闘する姿を描いた時代劇コメディ。幕末の京都。会津藩士の高坂新左衛門は家老から長州藩士を討つよう密命を受けるが、標的の男と刃を交えた瞬間、落雷によって気を失ってしまう。目を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所だった。新左衛門は行く先々で騒動を起こしながら、江戸幕府が140年前に滅んだことを知り、がく然とする。一度は死を覚悟する新左衛門だったが、心優しい人たちに助けられ、生きる気力を取り戻していく。やがて彼は磨き上げた剣の腕だけを頼りに撮影所の門を叩き、斬られ役として生きていくことを決意する。テレビドラマ「剣客商売」シリーズなど数々の時代劇に出演してきた山口馬木也が主演を務め、冨家ノリマサ、沙倉ゆうのが共演。「ごはん」「拳銃と目玉焼」の安田淳一が監督・脚本を手がけ、自主制作作品でありながら東映京都撮影所の特別協力によって完成させた。2024年8月17日に池袋シネマ・ロサの一館のみで封切られ(8月30日からは川崎チネチッタでシーンを追加した「デラックス版」が上映スタート)、口コミで話題が広まったことから同年9月13日からはギャガが共同配給につき、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ日比谷ほか全国100館以上で順次拡大公開される。

映画好き入居者さんのおすすめ作品で、映画「カメラを止めるな」のような単館上映からの全国公開に広がった浪漫に惹かれて休日に鑑賞。平日昼過ぎの上映にも関わらず、多くの観客で埋まっていた。とにかく主役である山口馬木也(高坂新左衛門役)がいい。前半で笑わせてくれ、中盤から冨家ノリマサ(風見恭一郎役)の登場から想定外な展開になる。ラストの殺陣が始まる際の長い間(ま)がとても印象的だった。タイムスリップする時差の設定も面白くおかげで最後もくすりとさせてくれる。潔さと礼儀の詰まった武士魂はずる賢い現代においてとても清々しく思えた作品だった。

未来へタイムスリップする独特の展開でスリップについてもあえてくどくどと説明がなく、スリップされた側はスリップした事実を知らないのが映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。同様スマートでとても良い。最近「MONDAYS このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない」「パーム・スプリングス」「オール・ユー・ニード・イズ・キル」らのタイムループ物も増えて来たが、本作品のようなバック・トゥ・ザ・フューチャー幕末高校生」「青天の霹靂」「コーヒーが冷めないうちに」「テルマエ・ロマエ」の王道であるタイムスリップ物はやはり面白い。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鑑賞中の光源

2024年10月26日 09時36分12秒 | 映画の話

先日映画館でのこと。

私は座席の一番右端の通路側に座り、通路を挟んで右斜め前の通路側の席に男性が座っていた。上映中、何度か光ることがあり、光源に目をやるとその男性の左手首に巻かれたスマートウォッチが何かの受信のタイミングで光っていた。その男性は左手の上に顎を乗せたり、左腕をひじ掛けに乗せるので時計の表示面が私に向いている状態で自分は気付かない角度だった。

スマホのマナーモードや電源オフ、ライト点灯については当たり前のマナーであるが、時計についてはまだ触れていない

今後上映前の注意喚起ではスマートウォッチのモード切替が追加されるようになるのだろうか?出来ない方は外しましょう。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「フォロウィング」

2024年10月20日 09時37分06秒 | 映画の話

映画「フォロウィング(1998年公開)」を観た。

【解説】クリストファー・ノーラン監督が1998年に発表した長編デビュー作。他人の尾行を繰り返す男が思わぬ事件に巻き込まれていく姿を、時間軸を交錯させた複雑な構成で描き出す。作家志望のビルは創作のヒントを得るため、街で目に止まった人々を尾行する日々を送っていた。そんなある日、ビルは尾行していることをターゲットの男に気づかれてしまう。その男コッブもまた、他人のアパートに不法侵入して私生活を覗き見る行為を繰り返しており、ビルはそんなコッブに次第に感化されていく。数日後、コッブとともにアパートに侵入したビルは、そこで見た写真の女性に興味を抱き、その女性の尾行を始めるが……。1999年・第28回ロッテルダム映画祭で最高賞にあたるタイガーアワードを受賞するなど高く評価され、鬼才ノーランの名を一躍世界に知らしめた。2024年4月、デジタルリマスター版にてリバイバル公開。

彼の監督作品はこれまでインターステラー」「ダンケルク」「マン・オブ・スティール」をはじめたくさん視聴したが、バットマンビギンズ」「ダークナイト」「ダークナイトライジング」の三部作はとても面白かったものの、インセプション」「メメント」は私にとってはとても難解だったように作品ごとに非常に癖がある。本作品はどうだろう?と70分の上映時間にも惹かれて視聴開始。「尾行」「不法侵入」と人間のどこか片隅にある「やってはいけないと分かっているものの他人の生活ののぞき見願望を巧みに利用。

主人公の顔の怪我や髪型がよく変わるので一瞬理解出来なかったが、ただ早い時点で逆時系列に気が付けたのでついてはなんとか行けたものの、そうでなければ「メメント」同様に気を失いそうだったが最後は「そう来たか~ノーラン」と思った。ただ観終えてからしばらく自分の中でなかなか上手に整理が出来ない部分があったので、もう一度観直したものの少し視聴したらすぐに眠りに入ってしまった・・・

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「658km、陽子の旅」

2024年10月14日 09時29分52秒 | 映画の話

映画「658km、陽子の旅(2022年公開)」を観た。

【解説】「#マンホール」「私の男」の熊切和嘉監督と「バベル」の菊地凛子が、2001年の「空の穴」以来22年ぶりにタッグを組んだロードムービー。「TSUTAYA CREATORS' PROGRAM 2019」脚本部門で審査員特別賞を受賞した室井孝介の脚本を原案に、人生にもがき苦しむ女性の東北縦断の旅を描く。就職氷河期世代である42歳の独身女性・陽子は、人生を諦めてフリーターとしてなんとなく日々を過ごしてきた。そんなある日、かつて夢への挑戦を反対され20年以上疎遠になっていた父の訃報を受けた彼女は、従兄の茂やその家族とともに、東京から故郷の青森県弘前市まで車で向かうことに。しかし、茂の家族は途中のサービスエリアで子どもが起こしたトラブルに気を取られ、陽子を置き去りにして行ってしまう。所持金もなくヒッチハイクで故郷を目指すことにした陽子は、道中で出会ったさまざまな人たちとの交流によって心を癒されていく。共演には竹原ピストル、黒沢あすか、風吹ジュン、オダギリジョーら実力派が多く顔をそろえる。

昨年九月の青森ひとり旅のレトロ映画館での鑑賞の際に映画「バカ塗りの娘」と最後まで迷った作品である。冒頭乱雑な部屋で淡々とひとりパソコンに向かって仕事をして孤食する化粧っけがない無表情な主人公は宅配荷物の受け取りの際にお礼すら言わず、いとこと対面した時の第一声も声が出なかったのは誰とも話さない生活ゆえの代償なのだろう。ヒッチハイクのシーンになっても声が出ず、乗せてもらっても愛想も礼儀もなく、会話のキャッチボールすらも出来ず、進んで手伝うこともしないので、黙って後部座席に座る主人公に対して黒沢あすか演ずるシングルマザーが言う「私はドライバーじゃないんだけど」はもっともである。ただヒッチハイクを重ねると次第に声も出始め、会話も出るようになり、お礼も言えるようになるのはやはり実際に人と対面して話したからだろう。彼女自身が半生を振り返るシーンで色々なことから逃げてきた結果だと話すが、彼女はこの時点で気づいただけでラッキーである。何故なら気付かない人の方が圧倒的に多いのだから・・・そんな主人公を会話が苦手な人の特徴である「時々変に大きな声」で菊地凛子が実に見事に演じる。改めて生きていくうえで会話力の大切さを痛感した作品だった。

本作品では携帯がないことによって大変な思いをするのだが、自分に置き換えると妻の携帯番号ですらうる覚えであることに気が付く。固定電話の頃は何件かは覚えていたものだったが・・・ちょっとこの辺りは考えようと思った。

【明日10/15(火)~10/16(水)は当社連休となります】

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「ラストマイル」

2024年10月13日 09時31分07秒 | 映画の話

上映中の映画「ラストマイル」を観に行った。

【解説】テレビドラマ「アンナチュラル」「MIU404」の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両シリーズと同じ世界線で起きた連続爆破事件の行方を描いたサスペンス映画。流通業界最大のイベントである11月のブラックフライデー前夜、世界規模のショッピングサイトの関東センターから配送された段ボール箱が爆発する事件が発生し、やがて日本中を恐怖に陥れる連続爆破事件へと発展する。関東センター長に着任したばかりの舟渡エレナは、チームマネージャーの梨本孔とともに事態の収拾にあたるが……。主人公・舟渡エレナを満島ひかり、梨本孔を岡田将生が演じ、事件に巻き込まれる関係者役で阿部サダヲとディーン・フジオカ、捜査を担当する刑事役で「アンナチュラル」の大倉孝二と「MIU404」の酒向芳が出演。さらに「アンナチュラル」から三澄ミコト役の石原さとみ、中堂系役の井浦新、久部六郎役の窪田正孝ら、「MIU404」から伊吹藍役の綾野剛、志摩一未役の星野源らが再結集する。主題歌も「アンナチュラル」「MIU404」に続き米津玄師が担当した。

ドラマを観ていればもっと深みがあったのかも知れないが、観ていなくても今年一番面白い作品であっという間にエンディングを迎えた128分だった。UQモバイルのCMでとても印象的だった満島ひかりをはじめ大倉孝二、火野正平他多彩な俳優さん良い。2024年問題元年に上映された本作品ではカスタマー・セントリック(顧客第一主義)を掲げつつ、しわ寄せはラストマイル(お客様に物・サービスが到達する物流の最後の接点)が担う配送システムに、以前観た映画「社葬」の冒頭に流れる「日本の新聞はインテリが作って・・・」とどこか似た構造に思えた(決してラストマイルがヤ〇〇という意味ではなく)。

ラストマイルたちとの連絡方法としてファックスに愕然とするシーンがある。以前志の輔の落語「踊るファックス」で「これだけ情報伝達ツールが発達しても重要な報告はファックスで行う不思議」という枕を思い出しつつ、当社でもまだファックスでやり取りすることがある。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「パリタクシー」

2024年10月06日 09時33分22秒 | 映画の話

映画「パリタクシー(2023年公開・原題Une belle course)」を観た。

【解説】終活に向かうマダムを乗せたタクシー運転手が、彼女の人生をめぐるパリ横断の旅に巻き込まれていく姿を描いたヒューマンドラマ。無愛想なタクシー運転手シャルルは、金も休みもなく免停寸前で、人生最大の危機に陥っていた。そんな折、彼は92歳の女性マドレーヌをパリの反対側まで送ることに。終活に向かうというマドレーヌは、シャルルに次々と寄り道を依頼する。彼女が人生を過ごしたパリの街には多くの秘密が隠されており、寄り道をするたびに、マドレーヌの意外な過去が明らかになる。そしてそのドライブは、いつしか2人の人生を大きく動かしていく。「ミックマック」のダニー・ブーンがタクシー運転手シャルル、フランスの国民的シャンソン歌手リーヌ・ルノーがマドレーヌを演じた。監督・脚本は「戦場のアリア」のクリスチャン・カリオン。

何ともチャーミングで茶目っけのある素敵なマダム(リーヌ・ルノー)が自分が育った街、思い出の場所や建物を巡るラストドライブ。美しいパリの街並みで石畳を滑るように走るタクシーが実に心地よい。二人は車内で色々な話をするのだが、中でもドライバーが語るパートナーとの高校時代のなりそめは何だかとても素敵だった。マダムが自宅を出る際に改めて自宅を眺めるシーンがとても印象的で二度と戻ることがない自宅を振り返る時がもし自分に訪れた時には一体どんな気持ちなのだろう?また劇中のマダムの言う「ひとつの怒りでひとつ老い ひとつの笑顔でひとつ若返る」は素敵な言葉だった。

「美しき旅路」を目指したいものだと思った。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「碁盤斬り」

2024年09月29日 09時31分37秒 | 映画の話

映画「碁盤斬り(2024年公開)」を観た。

【解説】「孤狼の血」「凶悪」の白石和彌監督が初めて時代劇のメガホンをとり、「ミッドナイトスワン」の草彅剛を主演に迎えて描いたヒューマンドラマ。古典落語の演目「柳田格之進」を基に、冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐に臨む姿を描く。身に覚えのない罪をきせられたうえに妻も失い、故郷の彦根藩を追われた浪人の柳田格之進は、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしていた。実直な格之進は、かねて嗜む囲碁にもその人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心がけている。そんなある日、旧知の藩士からかつての冤罪事件の真相を知らされた格之進とお絹は復讐を決意。お絹は仇討ち決行のため、自らが犠牲になる道を選ぶが……。草彅扮する格之進の娘・お絹を清原果耶が演じるほか、共演には中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼ら豪華俳優陣が集結。「凪待ち」「クライマーズ・ハイ」の加藤正人が脚本を手がけた。

落語でもよく聴いたことがあった柳田格之進だったので公開中に観に行く予定だったが映画「あんのこと」同様にタイミングを逃し、そしてあん同様にサブスクですぐに観ることが出来た。以前からやろうと思っていた囲碁は昨年からアプリで日々学習していることもあり、とても親しみやすく視聴開始。前半は萬屋との交流と共に穏やかに流れて行き、娘(清原果耶)が実に健気である。また落語とは異なり吉原の大女将(小泉今日子)の登場や妻への復讐が付け加えられているが、格之進の主家への帰参については描かれていない。ただ親子共々汚名の晴らし方が現代では何とも歯がゆく感じてしまう。格之進の清廉潔白の精神はとても素晴らしいことであるが、本作品でも落語でも登場する「水清ければ魚棲まず(あまり清廉すぎるとかえって人に親しまれないことのたとえ)」が示すようにその結果、彼が置かれた現状は本人はもちろんのこと周りの家族や彼の部下たちに不遇の人生を送らせる結果となる。志は大事であるが、やはりある程度の融通だったり遊びの重要性は大切なのだろう。真面目と生真面目は一文字違いであるがとても大きな違いがある。ただそんな彼が賭け碁で店賃を支払えなかった際に娘が身代わりに詫びさせるのは彼の精神と反する気がした。

白石和彌監督作品は「孤狼の血」の他にも「日本で一番悪い奴ら」「ひとよ」と私好みの作品で楽しませてくる。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「あんのこと」

2024年09月22日 09時39分38秒 | 映画の話

映画「あんのこと(2024年公開)」を観た。

【解説】「SR サイタマノラッパー」「AI崩壊」の入江悠が監督・脚本を手がけ、ある少女の人生をつづった2020年6月の新聞記事に着想を得て撮りあげた人間ドラマ。売春や麻薬の常習犯である21歳の香川杏は、ホステスの母親と足の悪い祖母と3人で暮らしている。子どもの頃から酔った母親に殴られて育った彼女は、小学4年生から不登校となり、12歳の時に母親の紹介で初めて体を売った。人情味あふれる刑事・多々羅との出会いをきっかけに更生の道を歩み出した杏は、多々羅や彼の友人であるジャーナリスト・桐野の助けを借りながら、新たな仕事や住まいを探し始める。しかし突然のコロナ禍によって3人はすれ違い、それぞれが孤独と不安に直面していく。「少女は卒業しない」の河合優実が杏役で主演を務め、杏を救おうとする型破りな刑事・多々羅を佐藤二朗、正義感と友情に揺れるジャーナリスト・桐野を稲垣吾郎が演じた。

上映中に観る予定だったがタイミングを逃してしまった作品が早くもサブスクに登場したので早速視聴。育児放棄、家庭内暴力、生活保護、シェルタールーム、少女買春、覚醒剤など現代社会の様々な世相が登場する中で新型コロナウイルスが追い打ちをかける。刑事役の佐藤二朗のフォローの仕方には感動すら覚えたが・・・娘をママと呼ぶだらしない母親。子供が子供を育てる異様さとゴミ屋敷で育った子はもちろん住人全員の心は廃れている。改めて親の非常識・子の常識という恐怖。更生することの難しさと絶望感と自暴自棄・・・頼れる大人がいなくてもバックアップ、フォローしてくれる施設や制度はたくさんあるが大半はそれ知らないし、気にも留めていない。黙っていても積極的に手は差し伸べてくれないのでやはりあくまでもこちらから動かなければならないである。

とにかくやりきれない作品であるが、すべての根源は親であると痛感した。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「九十歳。何がめでたい」

2024年09月15日 09時40分58秒 | 映画の話

広島・呉のレトロ映画館で映画「九十歳。何がめでたい」を観た。

【解説】作家・佐藤愛子が日々の暮らしと世の中への怒りや戸惑いを独特のユーモアでつづったベストセラーエッセイ集を、草笛光子主演で映画化。これまで数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子は、90歳を過ぎた現在は断筆宣言して人づきあいも減り、鬱々とした日々を過ごしていた。そんな彼女のもとに、中年の冴えない編集者・吉川がエッセイの執筆依頼を持ち込んでくる。生きづらい世の中への怒りを歯に衣着せぬ物言いでつづったエッセイは思いがけず大反響を呼び、愛子の人生は90歳にして大きく変わり始める。編集者・吉川を唐沢寿明、愛子の娘・響子を真矢ミキ、孫・桃子を藤間爽子、吉川の妻・麻里子を木村多江、娘・美優を中島瑠菜が演じる。「老後の資金がありません!」などの前田哲監督がメガホンをとり、「水は海に向かって流れる」でも前田監督と組んだ大島里美が脚本を担当。

老人の説教でも戯言でも注意や批判、教訓ではない押しつけがましくないエッセイはとても心地良い。そして改めて老後大切なのはやはり気力ときょういくときょうようなんだろうと思う。何事にも面倒臭がらないように今のうちから心掛けるようさらに強く準備をしようと思いつつも本作品での90歳はまだ少し現実味はなく、世代が近い唐沢寿明演ずる編集者の家庭を省みない仕事人間の旦那の末路と仕事においてパワハラ扱いについてのやりきれなさに同情と同調と反面教師が入り混じる。そして夫婦のあっさりとした別れ方は夫婦は所詮他人であることを改めて実感する。またパワハラの人事部の対応は「一方的な言い分」ばかりを支持する百条委員会のようで唐沢世代の私からするとひと言「やってられねえな〜」である。様々な配慮と気遣いが不可欠な時代において「やってられない」側のフォローは全くと言っていいほどない。

草笛光子はドラマ「熱中時代」をはじめ、犬神家の一族など数多く拝見したが本作品が一番良い表情をしていたように思えた。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」

2024年09月08日 09時25分58秒 | 映画の話

映画「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女(2023年公開)」を観た。

【解説】「パラサイト 半地下の家族」で半地下の家族の長女役を演じたパク・ソダムが、凄腕の運び屋を演じたカーアクション。天才的なドライビングテクニックを持つウナは、ワケあり荷物を届ける特殊配送会社「特送(とくそう)」で働いている。彼女はある日、海外への逃亡を図る賭博ブローカーと、その息子ソウォンを港まで運ぶという依頼を引き受ける。しかし、思わぬアクシデントで依頼人不在のまま、ソウォンと300億ウォンが入った貸金庫の鍵を抱えて追われる羽目になる。貸金庫の鍵を狙う悪徳警官やサイコパスな殺し屋、さらには脱北の過去を持つウナを秘密裏に調査する国家情報院も巻き込み、命がけのカーチェイスを繰り広げる。ソウォン役は「パラサイト 半地下の家族」で社長一家の息子を演じたチョン・ヒョンジュンが務め、ウナ役のパク・ソダムと再共演を果たした。そのほか、特送のボス、ペクをキム・ウィソン、貸金庫の鍵を狙う悪徳警官ヤクザのギョンピルをソン・セビョク、ウナを調査する国家情報院職員ミヨンをヨム・ヘラン、ソウォンの父ウジンをキム・ドゥシクが演じる。

冒頭のカーチェイスから心を鷲掴みにされ、格闘シーンもカーアクションもよくありがちな映画チックでない感じがとても良い。また映画「パラサイト」とはまた違った表情のパク・ソダムをはじめキャスティングもとても良く、廃車工場が私好みの廃墟感だったもののもっと「特送シーン」を見てみたかった。

サブタイトルは不要だったかな?

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」

2024年09月01日 09時38分46秒 | 映画の話

映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。(2023年公開)」を観た。

【解説】SNSを中心に話題を集めた汐見夏衛の同名ベストセラー小説を映画化し、戦時中の日本にタイムスリップした現代の女子高生と特攻隊員の青年の切ない恋の行方を描いたラブストーリー。親にも学校にも不満を抱える高校生の百合は、進路をめぐって母親とケンカになり、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を過ごす。翌朝、百合が目を覚ますと、そこは1945年6月の日本だった。通りがかりの青年・彰に助けられ、軍の指定食堂に連れて行かれた百合は、そこで女将のツルや勤労学生の千代、彰と同じ隊の石丸、板倉、寺岡、加藤らと出会う。彰の誠実さや優しさにひかれていく百合だったが、彼は特攻隊員で、間もなく命懸けで出撃する運命にあった。NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の福原遥が百合役、「死刑にいたる病」の水上恒司が彰役で主演を務める。「光を追いかけて」の成田洋一が監督を務め、福山雅治が主題歌を担当。

周りからの高評価を聞いていたので楽しみに視聴開始。タイムスリップの戸惑いや混乱するシーンが省かれている点は福原遥の終始芝居チックでなく小声共々気持ち良い。特攻隊員たちの出撃命令におめでとうございますと応える食堂店主をはじめ、特攻隊が神と崇められる世界はやはり恐ろしい。劇中「好きな勉強が好きなだけ出来て好きな仕事が出来て、好きな人と結婚して、そして好きなことを自由に言える」と願った戦争のない世界は彼らにとって現代社会はどのように映るのだろうか?また冒頭他人の子供を救って亡くなった亡父に「ヒーロー気取りよ」と娘が吐き捨てるシーンが何故か印象深かった。

ただあの丘がもっと幻想的だったら・・・

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「銀平町シネマブルース」

2024年08月18日 09時00分00秒 | 映画の話

【本日8/18(日)まで夏休みとさせて頂きます。予約投稿にて】

映画「銀平町シネマブルース(2023年公開)」を観た。

【解説】「アルプススタンドのはしの方」「愛なのに」の城定秀夫が監督、「れいこいるか」「神田川のふたり」のいまおかしんじが脚本を手がけ、つぶれかけの映画館を舞台に繰り広げる人間模様を描いた群像悲喜劇。青春時代を過ごした街・銀平町に帰ってきた一文無しの青年・近藤は、映画好きの路上生活者の佐藤と、商店街の一角にある映画館・銀平スカラ座の支配人・梶原と知り合ったことをきっかけに、銀平スカラ座でアルバイトとして働くことに。同僚のスタッフや、老練な映写技師、売れない役者やミュージシャン、映画の世界に夢を見ている中学生など、個性豊かな常連客との出会いを通じて、近藤はかつての自分と向き合い始める。主人公の青年・近藤を小出恵介が演じ、梶原役に吹越満、佐藤役に宇野祥平と実力派が脇を固める。撮影は、埼玉県川越市にある老舗ミニシアター・川越スカラ座で行われた。

舞台となるレトロ映画館がどこかで見たことのあると思っていたら2018年に川越で見たことのあるレトロ劇場だった。いつの時代もどこかで淡い夢を描いている男に対して現実的な妻の対比と生活保護の現実をシビアに垣間見せてくれる。作品完成後の映画館の廊下でのダンスシーン、上映後のおまけは微笑ましかった。ただ館内の様子があまり取り上げられてなかったのが残念だった。

改めて映画はもちろんのこと映画館はやはりいいものだと思った。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

映画:「ザ・コントラクター」

2024年08月17日 09時00分00秒 | 映画の話

【8/11(日祝)~8/18(日)まで夏休みとさせて頂きます。予約投稿にて】

映画「ザ・コントラクター(2022年公開)」を観た。

【解説】「スター・トレック」「ワンダーウーマン」シリーズのクリス・パインが主演を務めたアクション。任務で負傷し、特殊部隊から除隊となったジェームスは、家族を養うために新たな職を探し、退役軍人で構成された民間軍事組織に雇われる。リーダーのラスティに命じられ、テロ組織が隠し持つ生物兵器の奪取任務についたジェームスは、かつての戦友マイクとともに精鋭チームを組み、アメリカからベルリンに飛び立つ。しかし任務完了間際、何者かの裏切りにより罠にはめられ、チームは壊滅状態に。異国の地ベルリンで追われる身となったジャームスは、家族のもとに帰るため孤独な戦いに身を投じる。主人公ジェームスをパインが演じ、ラスティ役にキーファー・サザーランド、マイク役にベン・フォスター。「ジョン・ウィック」シリーズを手がけたプロデューサーのエリカ・リーとベイジル・イバニクが製作。「Walad Min Al Janna」でカンヌ国際映画祭の脚本賞を受賞した、スウェーデン出身のタリク・サレが自身初の英語作品としてメガホンをとった。

よくある鍛え抜かれた諜報員ではなく、意に反してやらざるを得なかった元特殊部隊兵のクリス・パインが設定を含めていい感じだった。映画的なアクションが少ない分リアルな戦いが静かに淡々と繰り広げられる。

だからラストも静かめだった。

【総武線・新小岩駅 賃貸専門店】有限会社やな瀬不動産

東京下町・新小岩駅の不動産屋三代目のつぶやき 

当社専属空室物件一覧


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする