先日の新聞での読者投稿欄のテーマは「冒険」だった。
若い頃の大陸横断から高齢になってからのチャレンジ等読んでいて気持ちが少しだけ高ぶる。その中で「若い頃の無謀な冒険が今自分の根底にある」と書かれていた投稿があった。私にとっての初めての冒険はやはり17歳での熊本ひとり旅であろう。あれから40年が経った。昨年訪れた小倉の北九州鉄道博物館でその際に乗車した寝台列車が展示されていた。
これに乗車したんだよな~としみじみと車内を覗き込むと二段ベッドだった・・・記憶では三段の真ん中だったと思うのだが、説明にはB寝台と記されている。私は鉄道に詳しくないので違う車両なのかも知れないし、勘違い・記憶違いなのかも知れないが、あえて調べずに「これだったんだよな~」と車両内でひとり緊張していた17歳の自分を窓の外から思い出していた。現在寝台列車に乗れる路線も限られており、もう二度と乗車することがないが、希望と不安に満ちた初めての大冒険がこの年齢になっても行動の礎になっている。改めて冒険しておいて良かったな~としみじみ思った。