映画:「ゴッドファーザー最終章 マイケル・コルレオーネの最期(2020年公開)」を観た。
【解説】フランシス・フォード・コッポラ監督による傑作「ゴッドファーザー」3部作の完結編「ゴッドファーザーPARTIII」。その全米公開30周年を記念して製作された新バージョン。コッポラ監督自身の手により再編集を施し、オリジナルネガからの4Kスキャンやデジタルレストア、新たなオープニング、エンディングシーン、音楽の追加などが行われた。1979年、老境に入ったマイケルは、自分の犯してきた罪に苦悩していた。そんな彼は、資産を合法化するためバチカン銀行と大司教に接近し、寄付の見返りに叙勲を受け、その祝いの席で家族と再会。そこには、いまは亡き長兄ソニーの息子ビンセントの姿もあった。かつてのコルレオーネ家の縄張りはジョーイ・ザザによって牛耳られており、ビンセントもザザの配下にいた。そんなビンセントを呼び戻し、後継者として合法的なビジネスをさせようとしたマイケルだったが、そのことからザザとビンセントの間に争いが起こり……。
以前編集前の1991年公開の作品を観てがっかりした記憶がまだこびり付いていて、それを再編集しても・・・となかなか観れずにいた作品。無敵のマイケルが加齢と共に老いて弱気になるのは最終章としては良いのかも知れないが、糖尿病で甘いものを欲しがる姿は当初家業を嫌っていたマイケルが今度は自分の息子に手伝わせそうとする様子と共に見たくないものである。改めて観直すと過去の作品のオマージュと思われるシーンが散りばめられていることに気が付く。短気なソニー同様の息子へ「考えを言葉に出すな」の台詞は肝に銘じようと思う。
パートⅠ、パートⅡと比較してしまうとどうしても面白味に賭けてしまうものの、158分の上映時間も気にならなかった。