上映中の映画「落下の解剖学」を映画館で観た。
【解説】これが長編4作目となるフランスのジュスティーヌ・トリエ監督が手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で最高賞のパルムドールを受賞したヒューマンサスペンス。視覚障がいをもつ少年以外は誰も居合わせていなかった雪山の山荘で起きた転落事故を引き金に、死亡した夫と夫殺しの疑惑をかけられた妻のあいだの秘密や嘘が暴かれていき、登場人物の数だけ真実が表れていく様を描いた。女性監督による史上3作目のカンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。主人公サンドラ役は「さようなら、トニー・エルドマン」などで知られるドイツ出身のサンドラ・ヒュラー。第96回アカデミー賞でも作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、編集賞の5部門にノミネートされた。
アカデミー作品賞ノミネートの影響なのか平日昼過ぎの上映にも関わらずほぼ満席の状態で、前から二列目で映画「六月の蛇」以来のスクリーンを見上げての鑑賞。同じフランス作品の映画「私は確信する」とはまた違った法廷劇で152分の上映時間のうち、2時間までは没頭するものの、その日は二本目の鑑賞と言うこともありお尻が痛くなり、集中出来なくなる。フランス語でまくしたてる検事はなかなかの威圧感だったが、様々な面が赤裸々に「解剖」されるのは不本意この上なく、最後はぽわーとした感じで衝撃もなくエンディングを迎える。
さてさて明日開催されるアカデミー賞で、私にとって3年ぶりの受賞前鑑賞になるだろうか?