歌舞伎町のシアターミラノ座で「歌舞伎町大歌舞伎」を観に行った。
【第一幕】曽我兄弟の仇討を題材にした作品で、荒事の豪快な趣向と華やかさを併せ持つ長唄の舞踊「正札附根元草摺(しょうふだつきこんげんくさずり)」に続き、七夕の夜、牽牛と織女の前に現れた流星が雷の夫婦と子供、婆の四人の騒動の様子を踊り分ける軽妙洒脱な舞踊と舞踊「流星(りゅうせい))」【第二幕】落語の「貧乏神」を題材にどこか憎めない貧乏神をはじめ、個性豊かな登場人物たちが織り成す世話狂言の新作歌舞伎「福叶神恋噺(ふくかなうかみのこいばな)」
昨年オープンしたばかりの東急歌舞伎町タワーのシアターミラノ座に初めて訪れた。当館にとって今回初の歌舞伎興行とのこと。第一幕の「正札附根元草摺」では鶴松と虎之介が元気よく舞い、「流星」では勘九郎が雷四役をコミカルに演じ、勘九郎親子三人が同じ舞台で躍動する舞踊二本立て。第二幕は憎めない大工辰五郎役を虎之介が演じ、七之助の艶っぽさはさらに増していた。
ホームページに歌舞伎町という名称についての説明が書いてあった。
元々新宿では1945年に空襲の被害を受けた後、戦災復興事業として劇場や映画館などの娯楽機能を集中させようという動きがあり、この地に歌舞伎の劇場の誘致を図っていたことから「歌舞伎町」と命名されました。歌舞伎の劇場建設は実現しなかったものの、1956年には当時都内最大規模の劇場・新宿コマ劇場、座席数、広さともに日本一を誇った映画館・新宿ミラノ座を擁する新宿東急文化会館(後の新宿 TOKYU MILANO)が開業するなど、エンターテインメントの中心地として発展。新宿コマ劇場は2008年、新宿 TOKYU MILANOは2014年に閉館しましたが、2015年には新宿東宝ビル、そして2023年には東急歌舞伎町タワーが開業するなど、「エンターテイメントシティ歌舞伎町」を目指し、街づくりを推進しています・・・とのこと。
いつの間にかまた知らないビルが誕生していた・・・