先日の飲み屋さんでのこと。
ほぼ満席状態の店内で隣のテーブルには若い男女二名ずつ四名が座っていた。そのうちのひとりの男性がトイレから戻ると彼らの後ろに座っていたサラリーマンの団体のひとりと立ち話をしていた。知り合いなのか?と思っていると混雑した店内で声までは聞こえなかったが口論になっていたようだ。それもサラリーマンから一方的にまくし立てられていると女性の一人がサラリーマンの席に向かって「からまれてますよ~」と声掛けしていた。すぐに団体の一人が「すいません、こいつ酒乱なんで」と若いサラリーマンを回収して行った。周りの雰囲気を壊さない彼女の言葉のチョイスと音量が実に素晴らしかったのだが、酒乱の若いサラリーマンの今後がとても心配になった。
現在CMでスマートドリンキング(スマドリ)の提唱が始まり、飲み方も多様性となり始めている。私自身さほど飲める訳ではないので、この提唱自体はとても良いことだと思うのだが、当然その多様性の中には人に迷惑をかける酒乱は入っていない。今回の彼はまだ「若さの特権」が免罪符として使えるかもしれないが、このまま歳を重ねて行けば「覚えてないエヘヘ」も通用しなくなるし、「しょうがないな」とフォローしてくれる同期や先輩たちも居なくなるだろうし、スマドリ世代の後輩たちからは相手にされなくなることは自覚しておかなければならない。周りが笑ってくれる期間はそれほど長くはない。
いつの時代でも楽しく会話を楽しみながら飲みたいものであるだが、最近私はさらに呂律が回らなくなっているぜ・・・