ドラマ「海に眠るダイヤモンド」が昨夜終了した。
【解説】本作は1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大な物語だ。戦後復興期から高度経済成長期の“何もないけれど夢があり活力に満ちあふれた時代”にあった家族の絆や人間模様、青春と愛の物語を紡いでいく。同時に、現代の“一見して何でもあるけれど若者が夢を持てない時代”を描き、過去から現代に通じる希望を見つけだす、時代を超えたヒューマンラブエンターテインメントである。
私の愛して止まない軍艦島を舞台にしたドラマ放送を知ったのは放送開始後4週目の朝だったが、見逃し配信ですぐに追いついた。とにかく圧巻なのは軍艦島の忠実な再現で見る度に「あれは30号棟アパートかな?」と一回しか上陸していないにも関わらず島民のように呟いてしまう。ホワイトカラー(事務職、企画職、研修職など頭脳労働者)とブルーカラー(主に生産現場などに従事している作業員・技術者といった肉体労働者)との対立はあるものの端島独特の一島一家(島の住民は皆ひとつの家族も同然)の考え方はもちろんのこと、好景気により何よりも島民に元気と活気がみなぎっており、現代社会が非常に元気がなく思えた。そして世の中の常である盛者必衰が何ともせつなかった。またどこの世界にも不幸をもたらす人は必ずいるもので関わるのか回避するのかは大事な選択なんだと思う。ただラストはご主人そしてご主人たちとの間に授かった子供たち、孫たちの手前、見たくはなかったシーンであった。
そして今回宮本信子がとにかく綺麗に見えた。再上陸したくなったな~