東京下町・新小岩駅の不動産屋二代目のつぶやき

東京の下町・葛飾区新小岩で今年創業50年を迎えます不動産屋の二代目が気ままに書き綴った独り言ブログです。ブツブツ・・・

映画:「東京家族」

2013年03月04日 09時54分10秒 | 映画の話

鑑賞券を頂戴して、「東京家族」を観に行った。

【解説】 「男はつらいよ」「学校」シリーズの山田洋次81本目の監督作。映画監督生活50周年を機に、名匠・小津安二郎の「東京物語」(1953)にオマージュをささげた家族ドラマ。瀬戸内海の小さな島に暮らす平山周吉と妻のとみこは、子どもたちに会うために東京へやってくる。品川駅に迎えにくるはずの次男・昌次は間違って東京駅に行ってしまい、周平はタクシーを拾って、一足先に郊外で開業医を営む長男・幸一の家にたどり着く。すれ違った周平も遅れてやってきて家族が集い、そろって食卓を囲む。「東京物語」の舞台を現代に移し、老夫婦と子どもたちの姿を通じて、家族の絆と喪失、夫婦や親子、老いや死についての問いかけを描く。

1月に頂戴したのだが、そのうち観よう~と思っている間に、上映館や上映回がどんどん少なくなり、慌てて出掛けた・・・という私の上映券を頂戴した時のパターンである。休日にいつもより早く起き、9時20分「のみ」の上映回はご年配の方が殆どだった。「東京物語」を観ていないので私は比較する事も無く、すんなりと映画に入り込む。中嶋朋子の長女・滋子の中年女性役に「あの蛍ちゃんがねぇ~」と昔から知っている親戚感覚で見てしまう。

特有の間と長回しのシーンが印象的で、シーンによって親の立場だったり、子供の立場になったりしてしまう。私はあり得ないような何でもないシーンにジーンとしてしまう。恐らく山田監督が隣に座っていたなら、「そ、そこっ?」と突っ込みを入れるようなシーンでウルウル・・・ティッシュを取り出したいのだが、暗闇で上着のポケットがなかなか探し出せずに、小学校低学年以来(と思われる)の「鼻出しっぱ」の状態での鑑賞が続く。子供たちとその連れ合い・・・(義)親への微妙に温度差のある愛情がとても絶妙で、最終的に地味ながら長男の嫁(夏川結衣)が一番愛情が深いような気がした。それにしても人が亡くなるって映画のように呆気ない。

そして観終わった時に、「東京家族」の本当の意味を知った。「孝行したい時に親がいる」長寿の日本ではあるが、親について考えさせられる映画で、自分に置き換えると子供達の対応にも残念ながら共感出来る部分を反省しつつ・・・館内が明るくなる前に鼻を拭き取りながら思った。

H君、いつもどうも有難う。観終わった後、感想メールをしたけど、その日はちょうど葬儀の真っ最中でした。失礼しました。

有限会社やな瀬不動産

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