今回の熊本旅のメインとなった八代にある現存する日本最古のキャバレーニュー白馬への来店。1958年に現在の地に移転して店名に「ニュー」が付いたそうだがこの「ニュー」が何とも味がある。八代亜紀が初めて立ったステージとして知られ、以前から存在自体は知ってはいたものの、昨年末の彼女の訃報と共に再度ニュースで流れ、訪熊をきっかけに改めて思い出して出掛けた次第である。ちなみに彼女の初ステージは私が生まれた1966年とのこと。
夕方に友人の車で熊本市内から移動し、地元の居酒屋さんで営業開始の20時を待つのだが、待ちきれないのとお客さんが誰もいないうちに店内の撮影がしたくて開店前に向かう。ネオンが夕暮れにすっかり映えている店先のボーイさんとあれこれ歓談。来客の九割は県外の方だそうですっかり観光地化しているようだ。開店前にも関わらず入店させて頂き、階段を下るとそこにはレッドカーペットやミラーボール、ダンスホールらの「ザ・昭和の世界」が目の前に広がる。撮影許可を頂きわくわくしながら色々な角度と場所で撮影しまくる。テーブルに戻るとダンディな年配男性が挨拶に来られた。あとで確認すると社長さんだった。内装はもちろんのことボーイさんやお店のスタッフさんたちも実に粋で素敵だった。また店内モニターには2015年に八代亜紀が同ステージで歌った曲「Sweet Home Kumamoto」のPV映像が何度も繰り返し流されていた。東京に帰ってから改めて観直すと熊本への八代への彼女の思いが詰め込まれている素敵な曲だった。
私は年代的にキャバレーは知らず、20代の頃に当時隣駅の小岩にあったキャバレー(ロンドン?ブルーハワイ?)へ先輩方に連れて行って貰った記憶と2018年末に閉店した北千住のハリウッド程度しか知らないが、父親世代にとっては実に夢のような素敵な空間だったんだろうな~と思った。今年の九月に広島へ行くので前回2022年の呉ひとり旅の時に訪問出来なかった営業再開したキャバレー「アカプルコの海」にはお邪魔しようと思いつつ、同時にもう一週間近く経過したがまたニュー白馬へ戻りたいな~と望郷の念が強くなってる。
【ニュー白馬にて】
ちなみにボーイさんがテーブルにウイスキー瓶をわざわざ持って来られ「提供しているお酒はこちらです」と笑顔で差し出された瓶は「ホワイトホース」だった
【明日6/18(火)~6/19(水)は当社連休となります】