新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業が実質無利子・無担保で融資を受ける「ゼロゼロ融資」の返済開始が先月ピークを迎えた。2020年3月に始まったコロナ禍で売り上げが減少した企業の資金繰りを支援する「ゼロゼロ融資」の融資総額は約42兆円とのことだが、融資の甲斐もなく中小企業の倒産件数はコロナ禍を上回るペースで増えている。
先日の新聞記事でとある居酒屋店主が取り上げられていた。その店主は5類移行後も客足が戻らず、さらに物価や光熱費の高騰もあり、返済が始まる前に閉店を決めた・・・とのこと。もし保証人を立てていたり、担保があったらこの決断はしなかったかも知れない。これまでコロナ禍における様々な緊急措置はとても有難かったのと同時に非常に励みになった者からすると、今回の店主の決断は非常に残念に思えて仕方がない。
ちなみに元本を回収出来ない場合、国民の負担となる。