昨夜0時のお祀りでのこと。
上着を羽織り、マフラーとネックウォーマーと手袋を着用し、防寒対策を完璧にして事務所へ向かおうとするが、0時ジャストの決まりがあるので遅刻は厳禁である。交通事故はもちろん向かう途中での職務質問だけは避けたいと思い、怪しくない服装に気を付けて手にしていたニット帽は被らず、万が一の「有事」に備え、23時過ぎに早めに向かう。
ほとんど人通りのない街を自転車で進みながら、ふとひとり旅で朝一番の飛行機に搭乗する時と重ねる。まだ夜の明け切らぬ薄暗い街でもし職質されたとしたら本数が少ない早朝の電車を逃すことになり、すべてが終わってしまう感覚とどこか似ていた。されたくない時は派出所のある通りを避けると案外裏道でばったり会ったりするものなので、正々堂々?と派出所前を通り過ぎる。そして昨夜も何事も起こらなかった。
どちらにせよ早朝ひとり旅へ出掛けたいものだ。