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映画「点(2017年公開)」を観た。
【解説】俳優の山田孝之が2017年9月メジャーデビューの新人ガールズバンド「yonige」とタッグを組んだショートフィルム。「愚行録」で長編映画デビューを果たした石川慶監督が「yonige」のデビューアルバム「girls like girls」のリード曲「ワンルーム」の歌詞で描かれている世界観、物語から着想を得てオリジナル脚本を執筆し、メガホンをとった。山田演じる主人公の理容師が、幼なじみの元恋人と再会したことから、揺れ動く2人の心を描く。ある夏の日、理容師の高志が田舎町で営む床屋に、高志の高校時代の恋人で幼なじみのともえが訪れ、2人は14年ぶりに再会する。結婚式を間近に控えたともえは、うなじの毛を剃ってほしいと頼み、高志は少し戸惑いながらも、ともえを店の中へ招き入れるが……。
わずか26分の上映時間の表示に最初これは映画なのか?と視聴開始。ぎこちない会話から始まり、私ならば耐えきれない沈黙があるのだが、次第に滑らかでないもののぽつりぽつりと交わし始める会話が逆に自然なキャッチボールとなる。終始静かに繰り広げられるのだが、台詞を感じさせないごくごく日常を切り取ったかのように思えた。登場人物も少なく、ドラマチックな出来事も起こらないが何だかとても心地良い作品だった。もう少し長く観たいというのは野暮なのだろう。
ちなみに短編映画と言えば欽ちゃんが1993年に1本15分の短編を5本立て、1本につき300円の入場料を自己申告制で見るというユニークなシステムによるオムニバス作品集「シネマジャック」、1992年に公開された坂東玉三郎の映画初監督作品で、泉鏡花原作の「外科室」を上映時間50分・入場料1000円で興行したことを思い出した。
外科室は当時映画館で観たのだが、50分に慣れていなかったので何とも消化不良だった記憶がある。