北海道昆虫同好会ブログ

北海道昆虫同好会は北海道の昆虫を中心に近隣諸国および世界の昆虫を対象に活動しています。

コクサギで袋がけ飼育中のミヤマカラスアゲハ終令幼虫、袋からかなり脱走。

2015-08-17 21:44:15 | ミヤマカラスアゲハ
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2015-8-2 (日)  晴れ

コクサギで袋がけ飼育中のミヤマカラスアゲハ終令幼虫、袋からかなり脱走。


この日は ミヤマカラスアゲハ蛹を 6個回収。

このほか私の部屋の壁に早い時期に蛹化した蛹3個つけてある。

袋がけの基部の隙間から終令幼虫がコクサギの木へ逃亡したものがあるようだ。



2本以上のコクサギ枝をまとめて袋がけするとき、基部の隙間からかなり脱走して、あちこちで勝手にコクサギの葉を食べている。











これまでのところ、コクサギで飼育してもキハダで飼育したときと、ほとんど差は感じられない順調な発育状況である。 

脱走幼虫は結構ありそうだが、そのまま放置することにした。



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白い妖精

2015-08-16 08:00:02 | エゾヒメシロチョウ
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  白い妖精

2013-8-4  晴れ
十勝のヒメシロチョウ撮影ならず、エゾヒメシロチョウ夏型撮影。

北海道ではエゾヒメシロチョウ Leptidea morsei Fenton は各地に稀ではないが、ヒメシロチョウ Leptidea amurensis Menetories は少なく局所的な発生地が知られるに過ぎない。

この日は十勝地方に局所的にみられるヒメシロチョウを観察に出かけた。

発生地はヒメシロチョウの食草ツルフジバカマとクサフジが混生している河川敷の草地。道東ではツルフジバカマの群落そのものが極めて稀なので、それを食草とするヒメシロチョウが少ない所以である。



ヒメシロチョウの食草ツルフジバカマ。




エゾヒメシロチョウの食草クサフジ。

結果的にこの日はヒメシロチョウは発見できず、F氏がエゾヒメシロチョウ3♀♀採集 私が エゾヒメシロ4♀♀ 観察 2♀♀撮影。 

エゾヒメシロチョウは産卵行動にはいっていてなかなか止まらずクサフジに産卵するときが唯一の撮影チャンス。

一方、羽化してまもない♀は良く止まり激写できたが他の個体は、ほとんどとまらず撮影は困難をきわめた。

展翅乾燥標本と異なり生きているエゾヒメシロチョウはとてもみずみずしく美しくみえた。ふわふわ、ゆっくり飛ぶ様は、デジカメ液晶画面内では、まさに白い妖精に見える。












エゾヒメシロチョウの産卵。


現地の蝶愛好家に電話して聞くと 今年はヒメシロチョウは少ないうえに10日ほど前に発生がほぼ終わったとのことで残念であった。



交尾中のモンシロチョウペア。 

北海道では ひとしきり攻撃的外来種オオモンシロチョウに圧倒され在来種モンシロチョウは激減したが
最近、明らかにオオモンシロチョウが減り始め、モンシロチョウが復活しつつある。この現象は 外来種侵入、在来種激減、その後侵入してきた外来種が何らかの要因で消え始め在来種の世界がもどるといった興味深い現象の例である。 ところで、在来種とされるモンシロチョウが、もしかすると実は、はるか昔大陸から渡来した侵入種ではなかったのかといった推測もあり、蝶好きたちの議論はつきない。


真夏の蝶、ジャノメチョウ。








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リンゴシジミの新産地 2015

2015-08-13 23:25:33 | リンゴシジミ
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にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村 2015-6-28 (日)  曇り 時々日がさす

リンゴシジミの新産地。 

寒い日だ。 しかし 10時すぎから、かすか日がさしたりして少し気温が上がってきた感じ。 

そこで少し蝶の撮影をしようと近郊の山へ出かけた。

私は北見界隈のエゾリンゴ( 習慣でリンゴシジミをこう呼んできた。)はこの20年ほど採集したことはなかったが最近ではどんな状況なのだろう。

とりあえずあちこちにある離農した山奥の廃屋の庭に大抵あるスモモの木を叩いてみることにした。



結論から言うと、この日調査した廃屋のスモモには全部リンゴシジミがついていた。

ただ個体数は数匹程度しか確認できなかったが、発生の終わりのせいかも知れない。 

最初のスモモではエゾリンゴ2♂♂1♀。 1♀は採集すると腹ぽんぽん。ネットにいれたまま、採卵するかどうするか迷っているうちに逃げられた。 




次の廃屋ポイントへゆく。スモモでエゾリンゴ1♀採集手のひら写真。





枝をたたき他に2匹確認するも性別不明。

時期的なものか、昔のような多数のリンゴシジミは確認できなかったが、その気になれば廃屋のスモモまわりで数をかせぐことは可能であろう。


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カラフトセセリ分布調査の落とし穴

2015-08-12 18:20:32 | カラフトセセリ
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2015-8-2  (日)  晴れ

カラフトセセリ分布調査の落とし穴

朝 9:30、カラフトセセリ調査今年3回目で留辺蘂-生田原方面へ出発。 

留辺蘂郊外清見橋付近、金華浄水場入り口付近、金華峠下など見るも、前回あれほど多数いたカラフトセセリはきれいさっぱり姿を消していた。

かわりにクサフジなどにコキマダラセセリ、オオチャバネセセリが多かった。

もしやと思ってネットするものの、全て小型のコキマダラセセリであった。

そこで金華峠を越え、生田原方面を調査した。キララン清里への交差点のチモシーの多い草地でカラフトセセリ3♂♂1♀(1ペア交尾中)発見。










♂はやや汚損し完全に盛期を過ぎている。 

さらに農道を奥にすすんで屏風岩前の草地で1♂汚損個体撮影。 





その奥の林道では見かけず。

続いて生田原の浦島内川に沿って林道を奥まで走って調査したがかなり奥の牧草地でかろうじて合計3♂♂の汚損個体を確認したのみであった。











すでにカラフトセセリ発生の盛期は終わったようだ。

このようにほんの2週間前に、それこそいたるところにおびただしい数のカラフトセセリがみられたものが、今回金華峠の留辺蘂側ではきれいさっぱり消えていた。

金華峠の遠軽側でも、ごく僅かの個体しか見られず多くは汚損していた。今回は交尾個体もみられた。






もし、前回の調査がなく、今回の調査のみ行っていたとすればカラフトセセリはいまだ金華峠方面から北見には侵入していないという話になったかも知れずカラフトセセリ分布調査の落とし穴と言えるかもしれない。 

カラフトセセリの分布調査は、このような蝶の発生特性を考慮して、7月20日前後(最盛期)に行うのが理想的であろう。


オショロコマの場合もそうだが 分布調査の常として、いたというより いないというほうが遙かに困難である。




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真夏のニジマスと美しい蝶の死

2015-08-11 21:23:15 | ミヤマカラスアゲハ
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真夏のニジマスと美しい蝶の死

2010-8-13 (金) 晴れ 暑い

この日、北見市近郊の渓流にニジマス釣りの出かけた。夜来の雨のせいか、かなりの水量で川を渡れず本命の場所へは行けなかったが 30cm 1♂ 20cm台4匹 小型虹鱒幼魚~若魚を10匹ほど釣って撮影した。

車にもどり武装解除しているとき、ふと地面をみるとミヤマカラス♂死体がアリに引っ張られていた。

破損した夏型個体だが異様に美しく、さてこのミヤマカラスアゲハ♂はどのような状況で非業の死を迎えたのだろうかと思いをめぐらせたのだった。









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