北海道昆虫同好会ブログ

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カラフトセセリ分布調査の落とし穴

2015-08-12 18:20:32 | カラフトセセリ
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2015-8-2  (日)  晴れ

カラフトセセリ分布調査の落とし穴

朝 9:30、カラフトセセリ調査今年3回目で留辺蘂-生田原方面へ出発。 

留辺蘂郊外清見橋付近、金華浄水場入り口付近、金華峠下など見るも、前回あれほど多数いたカラフトセセリはきれいさっぱり姿を消していた。

かわりにクサフジなどにコキマダラセセリ、オオチャバネセセリが多かった。

もしやと思ってネットするものの、全て小型のコキマダラセセリであった。

そこで金華峠を越え、生田原方面を調査した。キララン清里への交差点のチモシーの多い草地でカラフトセセリ3♂♂1♀(1ペア交尾中)発見。










♂はやや汚損し完全に盛期を過ぎている。 

さらに農道を奥にすすんで屏風岩前の草地で1♂汚損個体撮影。 





その奥の林道では見かけず。

続いて生田原の浦島内川に沿って林道を奥まで走って調査したがかなり奥の牧草地でかろうじて合計3♂♂の汚損個体を確認したのみであった。











すでにカラフトセセリ発生の盛期は終わったようだ。

このようにほんの2週間前に、それこそいたるところにおびただしい数のカラフトセセリがみられたものが、今回金華峠の留辺蘂側ではきれいさっぱり消えていた。

金華峠の遠軽側でも、ごく僅かの個体しか見られず多くは汚損していた。今回は交尾個体もみられた。






もし、前回の調査がなく、今回の調査のみ行っていたとすればカラフトセセリはいまだ金華峠方面から北見には侵入していないという話になったかも知れずカラフトセセリ分布調査の落とし穴と言えるかもしれない。 

カラフトセセリの分布調査は、このような蝶の発生特性を考慮して、7月20日前後(最盛期)に行うのが理想的であろう。


オショロコマの場合もそうだが 分布調査の常として、いたというより いないというほうが遙かに困難である。




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