MR.コールマンの挑戦日記

セカンドライフを迎えて趣味のランニングや街歩き、スケッチ水彩画、地域活動などの日常のあれこれを綴っています。

横浜西谷浄水場再整備見学

2024年03月08日 | まち歩き

先日横浜の西谷浄水場の再整備事業に関する現地説明会が行われ、見学してきました。

西谷浄水場は、相模湖を水源として横浜に流され浄水処理されて横浜に給水される施設で、大正4年に創設され近代水道発祥の地となっています。

3年前からろ過池と配水池の耐震化や処理の能力向上のため、浄水処理施設と排水処理施設の再整備が行われていました。

今回の説明会では、職員の方々に施設の歴史や整備事業について、工事を通して判った建物の特徴や工事の様子など動画を使って説明を聞いていました。

エントランスの横浜水道記念館も既に閉館されていましたが、素晴らしいレトロな光景が見られました。

施設内には、大正4年に建造された、ろ過池整水室上屋4棟、配水池浄水井上屋1棟、配水池配水井上屋1棟の6棟の赤レンガ造りの建物が、保存されていて国の登録文化財にしていされています。

6棟の建物は、約200m基礎から切り離して移動される挽家工事が行われたそうで、現在も水流を連想するように配置されていました。

上屋建物は、平屋の銅板ぶきの構造で、ろ過池や排水池のバルブ類を守るために建造された建物で、屋根裏の木製の梁なども見られ、建造から移設に至った経緯が説明されていました。

昨年に移設工事が行われた様子も動画で説明されて、建物をジャッキアップして移動させる挽家工事の様子も伺い知り、半日で約10mで200m移動された様子が見られました。

ろ過池を洗浄するための水槽(貯水容量1,000m3)は、現在は使用されていませんが、素晴らしい景観が保存されています。

浄水場から約500m先の「川島町旧配水計量器室上屋」へ向かう坂道は、道の下に水道管が設置された道だったそうで「水道坂」と名付けられています。

坂道途中には、「旧配水計量器室上屋」は、西谷浄水場から市街地に給水する水量を測る装置を設置するために建てられた建築で、内部には計量器が保存されています。

建物も方形の屋根とレンガ造りの平屋建てのレトロな建築で、浄水場の上屋と共に国の登録文化財に指定されています。

現在は、相模湖からの導水路も新たなルートに整備中ですが、歴史が刻まれた建築や横浜の水道の歴史や水道事業について学ぶ貴重な機会でした。


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