臨床経験のない、或いは、臨床経験の少ない医系技官(医者の免状を持つ国家公務員)が此の国の医療の方針を担い、政策全般を決定していることに、懸念ではなく、恐れを感じる。
医者という人間は総じて優秀だが、少し独善的な面もある。まして、研究にも、臨床にも向かなくて、安月給の公務員になった医者は、自分の周りの医者以外の人間の意見を認めない人が多い。
昔の大学入学試験の難易度で云うならば、東大文科系学部より地方大学の医学部の方が難しかったかもしれない。
あの高慢で、東大出の加藤官房長官ですら、彼らを説得してPCR検査を普及できなかった。
安倍元首相が「目詰まりで…」と言った随分と気の利いた答弁は、東大出の官僚か医系技官が作ったのか、どっちが作ったのか分からないが。確かに彼らの存在が目詰まりの原因なのだろう。
自国でワクチンが作れなかったこと、素早くゲノム検査ができないこと、PCR検査による空港検査をしないこと。ネット情報では、毎日のオリンピック選手の検査も抗原検査らしい。どこが「安心で安全」なのか!穴だらけのバブルだ。
この国は昔から官僚国家であることは知っていたが、国民の命を預かる分野が医系技官という官僚優位であることを心から恐れる。これこそ、小泉以来の竹中流の「官から民へ」と替えて置くべきだった。
兎も角も、自国でワクチンを作れず、特効薬も作れなかった以上、この国のコロナとの戦いは敗戦に終るかもしれない。ましてオリンピックをやると云うのだから、この国の中枢は何を考えていることやら、・・・・・?。