ソニーのウォークマンが世に出た時、小さい時から欲しかったものが自分の生きている間に出て来たと感動したものだ。一早く買って長い通勤時間がどれだけ和んだことか。
当時、携帯は肩で担ぐ程で、重量は半端ない、単に移動式電話だった。
そう言えば、何かある度にテレフォンカードを造って周囲に蒔いたものだ。ゴルフを始めればホール・イン・ワン保険をかけるのが常識だった。何人かの幸福者からテレフォンカードを戴いたものだ。企業は何かの記念行事があれば必ずテレフォンカードを配っていた。テレフォンカードアルバムも持っていたが、今では二束の三文の値打ちもない。
深夜に一万円札をヒラヒラさせて都心でタクシーを止めようとしたこともあった。
バブルだったが、その意味は解らなかったが、自分が家を買う段になってよく解った。
でもあの時代はみんな元気があった。あの元気は何処に行ったのか、誰が封印したのか、今も解らない。