5月10日、母の日。昨年までは、こちらから曲がりなりにも、感謝とお祝いをさせてもらえる人がいた。いてくれた。
ささやかだろうと、気張ろうと、お祝いが出来た。今年はもういない。
したくても、どんなにお祝いしたくても、もういない。
遠いあの世で、おやじとおふくろ、仲良くやっているだろうか。それなら、わざわざこの世から無粋なプレゼントなどしない方がいいのかな。
それでも、年に一度の母の日。やっぱり何かをしたいよねー。
セガレ夫婦がやってきて、少し早いが旅行のお小遣いに…と置いていった。住んでいる街の美味しい美味しいバターケーキも持ってきた。気持ちよく美味しくいただいた。
でも、それでも何か満たされぬ思いがある。感謝してもらうだけでは何か片手落ちのような後ろめたさが残る母の日。 やっぱり、自分たちも母の日を、感謝を込めて祝って上げてそして祝ってもらう。これがここ数十年の母の日だった。
祝ってもらう嬉しさはある。祝って上げられない空しさが心に引っかかる。
母のいない初めての母の日。つい思う、「……石に布団は着せられぬ…」
来年からは少し変わるのだろうか、この気持ちが…。
いつまでもあると思うな……とたしなめられつつ、やっぱり無い物ねだりをしてしまう……。複雑な母の日。
ささやかだろうと、気張ろうと、お祝いが出来た。今年はもういない。
したくても、どんなにお祝いしたくても、もういない。
遠いあの世で、おやじとおふくろ、仲良くやっているだろうか。それなら、わざわざこの世から無粋なプレゼントなどしない方がいいのかな。
それでも、年に一度の母の日。やっぱり何かをしたいよねー。
セガレ夫婦がやってきて、少し早いが旅行のお小遣いに…と置いていった。住んでいる街の美味しい美味しいバターケーキも持ってきた。気持ちよく美味しくいただいた。
でも、それでも何か満たされぬ思いがある。感謝してもらうだけでは何か片手落ちのような後ろめたさが残る母の日。 やっぱり、自分たちも母の日を、感謝を込めて祝って上げてそして祝ってもらう。これがここ数十年の母の日だった。
祝ってもらう嬉しさはある。祝って上げられない空しさが心に引っかかる。
母のいない初めての母の日。つい思う、「……石に布団は着せられぬ…」
来年からは少し変わるのだろうか、この気持ちが…。
いつまでもあると思うな……とたしなめられつつ、やっぱり無い物ねだりをしてしまう……。複雑な母の日。