先日、所用で下関へ出かけた。途中、川棚温泉郷を通過する。
湯に浸かるほどの時間もなく、名物の「瓦ソバ」を昼食にして先を急ごうとしたら、「川棚大楠の森」という看板がふと目に入った。
カーナビのお陰で順調に走り、目的地はすぐ近いことが確認できていたので、ちょっと外れて急遽「大楠の森」をたずねた。
大正11年、内務省告示により「天然記念物」に指定されただけあって、それはそれは神宿るほどの楠の大樹が、天に伸びるというより、その地にどっかりあぐらをかいて御座った。
樹齢は1000年を優に超えるという。
樹幹周囲11㍍、樹高21㍍、樹枝の最長27㍍に及ぶ、それは見応えのある大樹。
寄り道をした甲斐があった。
そう言えば若い頃、就職などを選択するときに「寄らば大樹の陰」などとよく言ったものだ。
別段、楽をしようと思ったわけではない。ただ発展途上にあった産業界で、中小企業の不安定さが目に付いた。そんなことからもっともらしくそのように考えたのかな。
今、自分たちが立ち上げようとしている「岩国検定」という大目標を追いかけるには、経済的にもネームバリュー的にも、大きなバックアップ、つまり大樹の陰を欲する気持ちが生まれるかも知れない。
それらを欲しがらずに、自分たちの持てる力を最大限に発揮し、市民の関心だけを精一杯集めることを目指している。
我々の培った物が千年とは言わないが、少しでも長く記憶に残ってくれることを願いたい。
( 写真: 下関市豊浦町にある天然記念物、大楠の森 )
湯に浸かるほどの時間もなく、名物の「瓦ソバ」を昼食にして先を急ごうとしたら、「川棚大楠の森」という看板がふと目に入った。
カーナビのお陰で順調に走り、目的地はすぐ近いことが確認できていたので、ちょっと外れて急遽「大楠の森」をたずねた。
大正11年、内務省告示により「天然記念物」に指定されただけあって、それはそれは神宿るほどの楠の大樹が、天に伸びるというより、その地にどっかりあぐらをかいて御座った。
樹齢は1000年を優に超えるという。
樹幹周囲11㍍、樹高21㍍、樹枝の最長27㍍に及ぶ、それは見応えのある大樹。
寄り道をした甲斐があった。
そう言えば若い頃、就職などを選択するときに「寄らば大樹の陰」などとよく言ったものだ。
別段、楽をしようと思ったわけではない。ただ発展途上にあった産業界で、中小企業の不安定さが目に付いた。そんなことからもっともらしくそのように考えたのかな。
今、自分たちが立ち上げようとしている「岩国検定」という大目標を追いかけるには、経済的にもネームバリュー的にも、大きなバックアップ、つまり大樹の陰を欲する気持ちが生まれるかも知れない。
それらを欲しがらずに、自分たちの持てる力を最大限に発揮し、市民の関心だけを精一杯集めることを目指している。
我々の培った物が千年とは言わないが、少しでも長く記憶に残ってくれることを願いたい。
( 写真: 下関市豊浦町にある天然記念物、大楠の森 )