「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「ジワーッとくる思い・・・」

2012年05月13日 | 趣味・・エッセイ

       

あれから1カ月。いろんな思いがこみ上げてくる。
単なるセンチメンタルだけでもなく、辛く苦しい思いばかりでもない。大声出して笑い転げるほでもないが、少し頬ゆるむというのが今の気持ちにより近いのかな。

二つの大きなノルマを果たしたのが1カ月前。
たった30数日しかたっていないのに、随分前の出来ごとのようでもあり、まだまだ終わってはいない継続中の感もあるへんてこりんな思いが去来する。何かしら複雑。

一つは中学校古稀同窓会。14ページに及ぶ記念アルバムを発送してから、今もってチラホラ礼状が届いたりする。そのたびに「やってよかった・・・」「参加してくれて有難う・・・」の礼状をしたためる。会計報告など全て済ませた幹事会打ち上げの二次会では、それこそ思いっきり歌った。「・・・ホッとされているお気持ちが手にとるようにわかります・・・」などと会計幹事さんから手紙を送られたりすると、何かを見透かされた様な気恥ずかしさを感じないでもない。が、愚直と言われようが、何でそこまでやるのと言われようが、そうすることしか出来ない自分をどこかでわずかながら誇りに思ったりする部分があるようだ。

そんな同窓会に間に合わせようと、こちらも必死になったエッセイ集の自費出版。
所詮素人の日記文に毛が生えたようなもの。内容に自慢できるものはないと思いながらも、兎に角一冊。古稀の記念に残る自作の一冊を世に出しておきたい、というおこがましくも大胆に一歩を踏み出したこと。この事実は、恐れ多いことではあっても自分を褒めてやっていいと、1カ月たった今は思えるようになった。出版に向けて原稿作成に悩まされているころは「出版すべきか、踏みとどまるべきか」両者のせめぎ合いでいささか疲れる日々であった。というのが正直な心境である。
ついでに言わせていただくならこの二つ、どっちもどっちも決して自慢しているわけではなく、1カ月を過ごした今冷静に振り返って単純にこんな風に思えるだけである。

そして、どっちもどっちも自分ひとりの力ではとても出来なかったことを、やり通すエネルギーを与えてくれた友、勇気を持たせてくれた佳き友に恵まれたことは、誰はばかることもなく自慢したい。そんな思いが今改めて胸の中で渦巻いている。

ジワーッとこみ上げてくる思い。突き詰めると、厭な思いというよりどちらかと言えば、今、青葉若葉の萌え上がる山肌のような爽快感に近いのだろう。
ようやく自分のペースで時間配分が考えられるようになてきた。いつも何かに追いかけられる焦燥から解放されることがこれほど柔らかな自分になれるとは不思議な思いだ。
こんな体験がまたひとつ、血となり肉となってくれると有り難いのだが。

コメント (8)
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