「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「消毒気の毒」

2012年05月14日 | 晴耕雨読

 
     葉っぱに穴が開き始めたジャガイモ         ニジュウヤホシテントウ  

青葉若葉の萌え出る5月。畑の夏野菜も本格的に枝葉を広げるころとなる。
3月に植えた春ジャガイモ。柔らかい葉っぱを穴だらけにするほど虫が寄ってくる。
優しい緑、やわらかな新芽、虫たちにとっても腹いっぱい食べて子孫を残す原動力になるのであろう。黙々と葉の表面と言わず裏側と言わず食べつくそうとしている。

様子を見に畑に立つと、気の早いヤツは慌てて飛び立つ。厚かましいヤツは葉っぱを揺すっても「見つけた食糧、手離してなるものか・・・」とばかりにしがみつくヤツもいる。
それが、ナナホシテントウほど色鮮やかでもなく、飛ぶ姿までなんとなくグロテスクに感じるニジュウヤホシテントウと呼ばれるテントウムシの一種である。

黄褐色~黄赤褐色で、たくさんの黒紋を持っている。全体に灰黄色の短毛でおおわれているので、くすんだ色に見える。なけなしの畑の春ジャガや夏野菜の大敵である。
せっかく植えたものを食い荒らされるのを黙って見ているわけにもいくまい。さてどうするか。一匹一匹つまんで踏みつぶすのも可哀想だし骨が折れる。 

野菜作りベテランの友にジャガイモの消毒について、人間への影響などを尋ねると「特に問題ない。今葉っぱをやられるとイモが育たんよ。薄めの消毒を」というヒントを得て早速噴霧器に1000倍以上に薄めた消毒液を詰める。まさに霧の如き消毒散布。 

ついでに余った消毒液で、ヒイラギなどの新芽をことごとく枯らすアブラムシにも思いっきり霧のお見舞いをする。野菜や木を守るため、虫には気の毒だが、木に毒を振りまく。
結果はすぐには出てこない。2・3日待つ。あまりにも効果がなければ、庭木の方は少し濃度を上げてまた噴霧。

虫がつく・・・。セガレの方はともかく、娘の方にはえらい神経を使ったものだ。
「お父さんが虫除けになってやろう・・・」などといきがった昔もあった。それこそ無駄な抵抗で、年頃の娘に防虫剤など何の役にもたちはしない。噴霧も煙もスプレーも、かいくぐって寄ってくる虫には勝てなかった。でもお陰で孫と言う宝物をもたらした。しかも3人。

そうはいってもねー。葉っぱを食い荒らす虫はやはりどっかに行って欲しいよねー。無理に隣りの畑に行けとは言わないが、畑の周りに生える草でがまんしてもらえんかねー。 

コメント (10)
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