「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「読み・・・」

2012年08月30日 | 岩国検定

        
              検定試験ポスターとテキストブック

雌伏10年という言葉がある。
将来に活躍の日を期しながら、しばらく世に伏して耐えていること。

この言葉が当たっているか否かは別として、我ら岩国検定実行委員会のメンバーも、検定試験実施に向けて逸る気持ちを抑え、先ずは前回受験の皆さんの声に謙虚に耳を傾けた。つまり、第2回目の検定試験に備えるテキストブック編纂に専念した。

一昨年初冬の第1回検定試験。受験者にとっては全くの丸腰。試験勉強の拠り所も与えないまま実施に踏み切った。それでも107人の申し込み、94人の受験という実績を残した。その時の受験者の切実な声が「何か参考になる書物が欲しい・・・」であった。
それに応える形で第2回目試験を1年延期した。その間、精力的に資料の収集、参考文献の掘り起こし、情報集めなど、リーダーを中心に八方手を尽くした。

1年半かかった。いよいよ原稿を作り上げ印刷発注の時期を迎えた。
印刷部数をどのくらいにするか、これが大きな問題であった。前回受験者94人という実績を踏まえ、200冊か300か400か・・・。印刷単価と相談しながらの売れ行き部数を読む。これが意外に難しい。悲しいかな活動資金が潤沢でない上に、こういった世間を読むのは素人である。どうしても売れ行きの見通しは控えめになる。

ところが、新聞各社の手あつい報道や地元テレビの映像など、発刊に寄せる期待の大きさが多くの市民に、市外の検定マニアなどに広まった。
特に、全国各地で行われるご当地検定の中で、我々のような民間有志の手で実施している例は極めてまれ。その上に自らの手でテキストブックを発行すると言う快挙。
多くの方々の支持を得るに至った。最終的印刷部数が不足すると言う嬉しい誤算に嬉しい悲鳴を上げながら、本当に欲しいと思って手を出している人に行き渡らせるよう、連日走り回っている現状。

『読み・・・』。この場合、人の気持ちの動きを読むという至難の業に挑んだことになる。100%当たったとは言えないのかも知れないが、大きく予測が外れるほどの関心が寄せられたという点では大きな勝利である、と自負している。同時に、このようなお膝元の歴史や観光・文化・自然・人物などを網羅した参考書的な書物には、大きな関心が寄せられることを改めて認識させられた。

リーダーの決断で100部増刷実現。暑い夏はまだ続きそうである。

コメント (12)
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