人間も4本足で歩く、トレッキングポール
何かにつけて、先ずは服装や所作、言ってみれば「カッコウ」から入る吾輩!
長距離ウオーキングに備えて、トレッキングポールなるものをゲットした。
「な~~んだ、杖か・・・」などと、決してお笑い召さるな!ウオーキングやトレッキングの、今やトレンディな常識的スタイルになりつつある、健康グッズなのである、のですぞ~。
先日参加した、あるウオーキング集会で、初体験となるトレッキングポールを貸与された。
長丁場を歩くのには、なんだか荷物のなりそうだし、最終的には邪魔になりはしないか心配した。
その日は、地元ながら普段は歩くことのない起伏のある山道を12km弱のコースであった。
最初の上り坂から、この両手に持つポールが邪魔などころか、体重移動がスムースで非常に楽に前に進めることが分かった。
こりゃいける!!というのが第一印象。その後は2時間45分の行程中、トイレ休憩以外は手から離さなかった。
前かがみになりがちな上り勾配も、両手のポールの力を借りて胸を張るようになる。酸素吸入量が多くなる。もちろん下り坂もすっかりポール頼り。お蔭で、弱い左膝が、軽い悲鳴を上げた程度で完歩できた。
「馬も四つ足、鹿も四つ足・・・」と言われたのは、あの源義経率いる源氏の軍勢が「ひよどり越え」と呼ばれる急峻な山坂を、馬とともに転げ落ちるように逆落としして平氏の陣を急襲。この敗戦によって平氏は滅亡へと大きく進むことになる。それほどの歴史に残る戦いの跡を、一の谷の合戦場として今も語り継がれている。
そのひよどり越えを逆落としするときの義経の号令一閃が「馬も四つ足、鹿も四つ足、鹿に越えられる谷を馬が越えられぬわけがない」と、叱咤激励して勝利へと導いた・・・。と、講釈師見てきたような・・・ ・・・
ことほど左様に、二本足では難しい急峻な山道でも、4本足なら何とかこなせることもあるという一つの教えが、ふと頭に浮かんだ。
それが、このトレッキングポールゲット。つまり、両手で二本のポールを操れば4本足になる。
膝に不安を持つ身でも、四つ足なら長丁場もクリアー出来るのではないか・・・と安直ながら考えた次第。
世間でいいと言われているものを、取り敢えず試してみる。これぞ野次馬根性の真骨頂。馬も四つ足、鹿も四つ足。
霜月、11月の始まり。食欲の秋を満喫し過ぎた感のある身体。寒さに向かう今、絞り込む月間にする、かな。