自分の二本足で・・・
♪ ♪ はーるよ来い やーやく来い
あるきはじめたみいちゃんが 赤い鼻緒のじょじょはいて おんもへ出たいと待っている ♪
これが、生まれて初めて自分の足で立ち、歩き始めたおさな子を応援する定番の歌「春よ来い」である。
わが家の初姫孫「のんさん」も、このところようやく自分で立ち上がり、短い距離を歩き始めた。
「這えば立て、立てば歩めの・・・ ・・・」ではないが、早く歩けるようになったら面白くなるだろうな、と思ってはいた。
一方で、「一旦歩き始めたら生涯歩き続けなければならないのだから、あまり早くから歩かせることはないよ」と、どなたかが言った言葉が耳に残っていて、「慌てなくていいよ、焦らなくいていいよ」と見守るジジであった。
ところが、満1歳と3カ月を目前にして、母親の誘導に乗せられて、自ら歩くことを楽しんでいる様子を見ると、「こりゃ応援せにゃいけん」となる。
家の中では、ヨタヨタのこけそうな身体をなんとかバランスとって、少し離れた板の間を何度も何度も往復する。
自分が外に出たい思った時には、ちゃんとジジの右手人差し指を固く握って、玄関まで引っ張っていき、ちっちゃな靴に乗せてあるピンクの靴下を指さし、履かせてくれと催促するようにちっちゃな足を出す。
思い通りにしてやると、にっこり笑顔のおまけをくれる。
外に出たらそれこそ大変。ジリジリ照る秋の日差しも構わず、思いのままあっちこっち歩き回る。ジジの人差し指は片時も離しはしない。こちらも小腰をかがめて、躓かないように見守ってやる。
腰は痛くなる、汗は流れる、小さな半径で歩き回るので目が回りそうになる。それでもがまんで20分は付き合ってやる。
そして思うのは、♪ ♪ あーきよ来い はーやく来い あるきはじめたのんさんが
ちっちゃいちっちゃいクツはいて おんもへ出たいと待っている~ ♪
春を待つのではなく、一日も早い涼しい秋の訪れを待って、「春よ来い」ならぬ「秋よ来い」と歌いたくなる。
画像がぶれていて見にくいいでしょうが、動きの速い1歳児を追いかける腕を持ち合わせていないので悪しからず。