「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「また一人・・・」

2014年11月19日 | ニュース・世相

                      

一時代を築いた俳優さんが亡くなった。
人間いつかは永遠の別れが来ることを分かっていても、もう少し・・・という思いは残る。

       ♪  春~に~ 春に追われし 花も散る 酒(きす)ひけ 酒ひけ 酒(きす)暮れて~~ ・・・ ・・・♪

と歌われた網走番外地シリーズ。長身の着流し、背中に入れ墨の任侠シリーズ。血を湧かせ、見入った青春もあった。
最近では、何とも奥深い人間愛を描いた作品が多く、ハンカチを手にしながら楽しませてもらった数々の映画。
「幸せの黄色いハンカチ」「ほたる」「鉄道員(ぽっぽ屋)」「あなたへ」・・・
いずれも確かな印象として残っている。

そして健さんに対する個人的な思い出としては、「あの江利チエミさんとは何故別れたのだろう」という疑問を持っている。
そりゃぁもう男と女、しかも芸能界という華やかな世界。あれこれあったのだろう・・・くらいの想像は付く。
ただ、離婚した後の江利チエミさんの哀れな末路を思うと、男、高倉健として、何らかの手助けはできなかったのか、などと勝手に思う。

それ以外は、紛れもなく健さんファンであったことに間違いない。
スクリーンに出てくる寡黙な男像とは裏腹に、私生活ではよくしゃべり、インタビューなどでは言葉を選びながらではあるが、的確に物事を表現できる能弁さを持ち合わせていたことも知っている。 あの渋い声がよかった。子どもや後輩を見守る優しい瞳もよかった。

83歳。ちょうど10歳年上ということ。それを考えるとやはり、もう少し生きていてよ・・・という思いが募る。
時あたかも、衆議院解散のニュースと横並びで、新聞一面トップを飾る健さんニュース。
国民的俳優の代表格であったことを物語っている。

若いころには、健さん気取りで粋がったこともあったが、生きる世界の違いを直接的に感じる今、やっぱりアタシはアタシ、健さんは健さん、などと開き直っている。
11月10日が命日なのに、何故1週間余も発表を遅らせたのだろう。そんな疑問も残るが、ご冥福をお祈りしたい。  合掌

      

コメント (4)
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