芋名月と呼ばれる、仲秋の名月 PM6:25 希作品、幼稚園で作ったお月さま お月見ダンゴ
心配された雲もなく、年に数回しか見られない名月が、中天高く冴え渡っている。
午後6時過ぎに迎えに来る母親のクルマに乗りかけた悠雅君が「オーきれいなお月さまが出とる」と教えてくれた。
旧暦8月15日のお月さまが、最も澄み切って美しいとされ、仲秋の名月として観月茶会やお月見の宴が開かれる。
この季節に新たに採れた里いもを、名月にお供えするところから「芋名月」とも呼ばれる十五夜お月様。
ついでに「栗名月」とか「豆名月」というのもある。こちらは十五夜ではなく、旧暦9月の十三夜の月をいうのだそうな。
月の見方、讃え方にも、繊細な観察に裏打ちされた、自然の風物を愛する日本人の心が息づいているようで面白い。
ただ、高齢者二人では特に何の催しもない我が家だが、静かな秋の夜の空を見上げて「きれいだな~」と思うくらいのゆとりはあっていいのかな~。などと思っているところへ、嫁さんから写メが送られてきた。
「今日、希さんが幼稚園でこしらえた、母親の顔入りお月さまです」と、「初めて作ったお月見ダンゴ」が。
里帰りしてくると、姑の手ほどきを受けながらケーキ作りなど頑張る嫁だが、お米の粉を練って作る白玉ダンゴは初挑戦。
0歳児を抱っこしての作業は大変だったろうが、楽しさも十分だったのだろう。
「希が喜んで、黄な粉をまぶして美味しそうに食べるんですよ」と嬉しそうに笑う。
この年頃から、日本の伝統行事を一つひとつ教わりながら、ゆったり育ってくれたらいいねー。
こんな写メを見せられるだけで「とってもいいお月見になった」と喜んでいるのだから世話ぁない。