「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「右往左往」

2017年12月05日 | ニュース・世相

            
              引退した、元横綱日馬富士

重ねて言うが、今の日本を取り巻く様々な状況の中で、何故大相撲のゴタゴタや、元横綱の暴力沙汰が連日連夜の重要ニュースになるのだろうか。まるで重箱の隅を針で突っつくような、テレビ新聞報道にウンザリ。
核心に迫ろうとする気概のない野次馬根性で、ワイワイ騒いでいて、ジャーナリズムと言えるのだろうか。

本当に今回事件の真相を明らかにして、相撲協会の体質改善を図る、くらいの気概を持ってぶつかるジャーナリストは出てこないものか、などと、自分では全く手の届かないところだけに、少し大げさに考えたりしている。

たとえばその一つは、あの平成の大横綱と絶大な人気を誇った貴乃花親方のかたくなまでの「無言」と、相撲協会の確執みたいなものを、白日の下にさらけ出せる力のあるジャーナリストはいないのかな~。
もっとも、相撲協会も内部事情が表に出るようなことはしないだろうから、真相究明は難しかろう。

そこで今一度、今回の事件発端を考えてみると、先ず疑問に思うのは、モンゴル出身の力士が一堂に会して懇親会を開くこと自体に問題がありはしないか、ということ。土俵の上では真剣勝負としてぶつかりあうべき関取同士が、まるで仲良しグループのような飲み会を開くことそのものが、今回の事件の発端であり、その向こうにはかつて大問題になった八百長という疑惑もかすかに見え隠れする。

それに、日本の相撲界の最高権威者は誰なのか。現役の横綱が一番偉いのか、という素朴な疑問である。
優勝回数の多い現役横綱は、相撲協会を背負っている理事長や横審と言われる人たちの意見など無視していいのか。
実績のある横綱の心無い言動で、右往左往する相撲協会など見たくもない。
というような、厳しいスポーツジャーナリストや、協会ご意見番の出現がなければ、また近い将来、横綱の引退は暴力沙汰という事態を招くだろう。

相撲協会の理事や役員を一般社会から選出できる方法を考える時ではないのだろうか。
今のままでは、相撲協会も右往左往。取り巻くジャーナリズムも面白おかしく報道することで視聴者確保を狙って右往左往するばかり。早く正常な面白みのある相撲界に戻さないと、「国技」の名が廃れそうで心配だ。

コメント (2)
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