朝早く固定電話が鳴った。ディスプレイには見慣れない電話番号が。
ずいぶん早い時間に誰じゃろう、まさか特殊詐欺のウソ電話??などと気を使ってしまう今の世の中。
「モシモシ、〇〇君かい、オレ東京の△△だよ、元気?」屈託のない明るい声に先ずはホッ!
「前回の同窓会の最後に、次は喜寿に会おうと言ったよね、その後どうなの?」
早い話が、喜寿同窓会の催促というか、幹事の心持を訊いておきたい旨の電話であった。
「オー、よく覚えていてくれたねー」「そりゃそうだよ、懐かしいもの」と、幹事冥利に尽きる言葉を並べる。
そっかー、近くに住んでいる者からこんな言葉はなかなか聞かれないが、故郷を遠く離れて暮らす者にとっては、3年に1度か4年に1度の同窓会を楽しみに待ってくれている仲間がいるのだ、と改めて思い知る。
ということは、これまで数回開催してきた同窓会は決して無駄ではなかった、と言うことに勇気づけられる。
そもそも同窓会なんてものは、ある意味「おせっかい」という気持ちが働いていた。だから拙ブログでも、同窓会が登場するカテゴリーは「おせっかい」という分類である。
同窓会など過去の遺物で、あまり参加したくない、声掛けもほどほどにしてほしい・・・と言う人も少なくないのは確かである。が、このように「案内状が来るのを楽しみにしてるから、がんばってよ」などという人もいることに、あながちおせっかいばかりではない、と少し肩の荷を下ろす思い。
1月生まれの小生にとっては、まだ75歳である。全員が喜寿を迎える再来年の4月以降が、本来の「喜寿同窓会」となるのだが、そうなると1年数カ月先の話になる。
ここに来て周囲の同級生の動向をみると、本人はもちろん、配偶者の不具合や何か、気の毒な話がいっぱい。
だからといって先走るのもどうかな~。いずれにしても近いうちに、元気にしている幹事に声をかけて先ずは下相談というところか。
また一つあれこれ思いめぐらすことの出来(しゅったい)ではあるが、まあせっかくの声掛けを「嬉しいこと」と受け止める方が、幹事の心構えとしてはパワーをもらったようで、やる気が出てくるということかな。