ここ数日、昼間は木枯らしが吹き荒れ、夜に入って冷え込みが厳しくなった。むりもない、霜月も半ばを迎えているのだ。冷え込んで当たり前。
地球温暖化の影響か、温かい日が長く続いたため、それに馴らされて身体が急な寒さについて行けない状態となっているのかもしれない。
こんな寒さを覚悟する一つの目安となるのが11月15日。
生き方、ものの考え方、時勢の捉え方など、我が師と仰ぐ坂本龍馬の命日。つまり暗殺という凶刃に斃れた日である。
土佐藩という身分制度の厳しい藩の下級郷士に生まれ、成長と共に一大構想を練り、幕藩体制の武家政治から、天皇制に日本を回天させた稀代の青年志士である。
享年33歳という若さでの非業の死は、志半ばの無念さがこの胸にしみ込んで離れない。
坂本龍馬の生い立ちや業績、その痛快な生涯は、司馬遼太郎氏の筆から教わったもので、今さら受け売りするつもりなどないが、命日となるとなんかしら胸が騒ぐものを覚える。
命日の今日は、元の土佐藩邸近くの醤油屋「近江屋」ではどんな行事があったのか、野次馬根性ながら興味がわく。
そして思うのは、龍馬の享年33歳と、かれこれ40数年前の小生のそのときでは比べるべくもないが、いったいこの身は何をして何を考えていたのだろうか、と。
そんな大それたことなど今さら考えず、太く短く大胆に豪快に生きた龍馬の生き様を思い起こしながら、その時々において「龍馬ならどうしただろうか」とチラッと参考にすることで、龍馬ファンの一人としての面目を保っていくとしよう。