どっさり届いた丸々の甲イカ。
5月3日憲法記念日。日本列島各地で憲法論議が巻き起こっている。
改憲か護憲か、ひらがなで書くと「かいけんか」「ごけんか」、どっちにしても「けんか」という言葉が付いて回る。
それほどに、改めるも護るも、けんか腰にならないと結論が出ないということなのだろうか。
ただ、改憲という言葉すなわち「戦争できる国にする」という短絡的発想はいかがなものか、といつも思う。
そんな単純な考え方で、急激に変わるりつつある国防という大義が死守出来るのだろうか。このアタマではちょっとね~。
本来なら5月3日は、お隣広島では花の祭典「フラワーフェスティバル」が華やかに繰り広げられる、まさにゴールデンウイークのはずなのにね~。などと恨み言を言っても、コロナの席巻でお祭りもなにも全て中止。つまらんGWではある。
ところが、今日の朝からの大雨は、お天気続きで乾いた大地には大いなる恵みの雨であった。
しかも、出るに出られない「お籠もり」を強いられる身には、畑の夏野菜と同じで心地よい雨でもあった。
そんな雨がまだひどくならない早朝に電話が。
「イカのいいのが取れたけど、魚市場には仲買人もやって来ない。コロナで漁師もお手上げよ」と。
「それは有り難い、持ってきて」と頼んだら、ものの見事な、今が旬の甲イカが10匹。安値で卸してもらった。
ここで小理屈ひとつ。イカの数え方はややこしい。今日のように取れ立ての活きている状態は「匹(ひき)」で数える。
ひとたび仲買人などの手を通って店頭に並んだら「杯(はい)」と数える。従って、今日の場合は10ピキである。
近くにいる娘家族は5人。大量に持って帰った。刺身大好きの倅夫婦にも食べさせたいが、コロナコロナで広島からの里帰りも出来ない。
クール宅急便で送るか。それも新鮮さを失って、せっかくの旬の味がシュンとなってしまう。
時が来て自由に帰れるようになったら、またその時に活きた魚を食卓に並べよう。
「旬の味 小皿にのって 垣根越し」。いい句だね~。お隣さんとの仲もこうありたいね~。
もっとも、今日の場合は、小皿も垣根越しも縁のない旬の味ではあるが、持つべきものは友だね~。