昨年の海岸清掃中止の広報
我が住む地域の社会福祉活動として取り組んでいる事業の一つ「瀬戸内海環境保全大作戦」と名づけた海岸清掃・漂着物回収作業を、毎年海の日に実施してきた。
瀬戸内海に面して、山陽本線と国道188号に沿って総延長約1kmに及ぶ白い砂浜は、市内でも有数の長くて広い海岸である。その分、国内外からの漂着物の量も種類も半端ではない。
昨年も約700人の参加者を想定して、安全対策・熱中症対策など周到な準備をして待った。
ところが、台風5号の接近や梅雨前線停滞などの気象条件で中止に追い込まれた。そこで、今年はなんとしても実行しなければ。打ち寄せられた2年間の漂着物が再び海に流れ出るおそれがある。やらなければ。
そんな思いで水面下の準備はしてきた。しかし今年の場合、新型コロナ感染対策という、台風以上に恐ろしい現象に直面している。
実施予定日は7月23日海の日である。本来なら、東京オリンピック開会式のはずであった。ところがオリンピックは早くから来年開催に変更された。
さてどうする。今からおよそ2ヶ月先の実施である。コロナ緊急事態宣言も一応解除はされた。しかし、第2波襲来やぶり返しの危険が指摘されている。かといって、私たちのメイン事業の一つでもある海岸清掃を2年連続で中止することは、結束やチームワークという点では大きなデメリットであり、福祉活動全体に対する士気に影響を及ぼさないか、こちらも心配である。
規模の縮小は当然の選択肢。としても、あの暑さの中で、マスク着用をお願い出来るのか。開会式など三密につながる行動は全て排除するとしても、熱中症の危険性とどう向き合うか。厳しい政治判断が迫られる。安全対策・熱中症対策など、周到な準備をするためにも悠長に構えてはいられない。決断の時である。ウーン、ここでも厄介なコロナめ!!ではある。