「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「こたつと木刀」

2020年05月12日 | 家族・孫話

                 

できる限り外に出ないように、我が家での引きこもりを決め込んで、ボ~~っと過ごすのもいい。それが目下一番の安全策。
と思っている。十二分に分かってもいる。できることならそうしていたい。
それがどうしても出来ない場合だってある。年度替わりのこの季節は、地域活動の定期総会を取り仕切る季節でもある。

80人に上る理事さん全員に呼びかけて、一堂に会する総会だけはコロナ対策で中止にした。しかし、それでお役目が終わるわけではない。
例年の如く、40ページに及ぶ総会議案書は作らなくてはならない。しかもそれに、賛否を問う議決書も添えて各人に郵送しなければならない。
例年より余分の作業がのしかかってくる。そんな詰めの作業をしていた昨日、午前中で終わる予定が昼を少し回ってしまった。

小5の孫君の学校も昨日からようやく再開された。といっても今週はまだ午前中だけ。
ただ、朝早くに出勤する母親のクルマでじいちゃん学校にやってくることはなくなった。でもお昼には直接我が家に帰ってくる。
そんな事情を知っていながら、ついついキリのいいところまで作業を伸ばしてしまった。

慌てて帰ると、彼はすでに上がり込んでこたつに入ってテレビを見ていた。
「勝手口が開いたから入れた」と少しオカンムリ。むりもない。ただ幸運は、ジジが勝手口の鍵を掛けるのを忘れて出かけたことだ。
「オレが帰るのを忘れて何をしよったのか」とは聞かない。ひたすら「悪かったね-」「ごめん、ごめん」の平謝り。

そして、昔の家族の団らんを思わせるまぁるいこたつの上に木刀が乗っかっているの見つけた。
「これどうしたん?」「オレ一人だったので、誰かが入ってきたとき抵抗するために探してきた」と、ニヤけて言う。
さすが男の子。こんな木刀が我が家のどこに置いてあるかを知っていたのだ、目の前にちゃんと置いている。
ここが姫孫とは異なる味であり、頼もしくもある。これほど勇ましい気持ちは「責任感」と受け止めてやりたい。

その反面、「君子危うきに近寄らず」も教えておかなければなるまい。「逃げるとこは最大の防御」であることも。
ただ、今の彼にそこまで言うのはよろしくない。むしろ熱血燃ゆるが如き正義感を持たせることの方が必要かも。
そしてもっと大きくなったとき「こたつに木刀を置いて待っていたよね~」と思い出話が出来るときになって、改めて分別を聞かせるのがいいのだろう。ここにもコロナの目に見えない影響が、遠回しに影を落としているようなはなしになった。

コメント
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