コロナ禍の悪影響がここでも、善良なる多くの市民を脅かし、困らせている。
総人口が13,000人に及ぶ我が住む地域。公務員や企業の出身者、民生委員、福祉員、自治会長などなど多くの、ボランティア仲間が集まって地区社会福祉協議会を運営している。原資の大半が、地元住民による賛助会費という名の浄財である。
事業や活動の取り組み内容や会計報告など、少なくとも年に一度は賛助会員皆さんにお知らせしなければならない義務を負う。その最たる会が定期総会である。
市役所の出先機関である地区の出張所に隣接する供用会館で、5月下旬に総会を予定し準備を進めてきた。ところが、コロナ感染対策という大義名分でそのようなお役所関連の施設は一切閉鎖、貸し出し禁止措置と相成った。抵抗など出来はしない。
一方で、総会は開けなくても1年を総括する総会議案書は、100人の総会構成員や、市社協関連機関に提示する必要がある。
総会があろうとなかろうと、執行部仲間のやるべきことは全く同じ。
そこで、早くから準備していた40ページに及ぶ総会議案原稿を印刷し、製本しなければならない。供用会館集会室は使えない。
仕方なし、普段事務所として使っている6畳二間の狭い部屋に10数人がひしめいて、まさに人海戦術。窓という窓を全部開放。印刷した山を風に飛ばされないよう気をつけて、腰を曲げてページ順に拾い、製本していく作業。よくやりまんな~と感心させられる一幕ではある。
このように、すべからく何人かが寄り合ってことを進める地域活動。なんのしばりもない、ただただボランティアという善意の集団。
腰が痛いの、足が悪いの、色々言いながらも執行部の声かけにはちゃんと応じてもらっている。
でもこれは、換気は十分に、もちろんマスクは完璧に。ではあるが三密には違反してるよね~、と思いながらも、どうしたってやるべき時にやらなきゃならないこともある。もちろん、不要不急の集まりなどではなく、緊急必要に迫られたうえでの集団行為。
この努力に免じて、コロナも遠く避けて通ってくれるだろう。ただ、高齢者が主役の地域活動。怖さもある。今回こっきりにしよう。
さて今日は39の県で緊急事態宣言解除発令。ほんとに大丈夫なの??やはり自分を守るのは自分であることに専念しよう。