八重の白梅が満開になると、ジャガイモの植付けが急がれる
2月も残すところわずかとなった。玄関わきの八重の白梅がすっかり満開を迎えると、春ジャガの植付けを急がされる季節である。今年はちょっと欲張って、例年2kgのところを3kgの種イモを植えた。それだってお百姓さんから言わせればチャンチャラおかしい量ではある。
借り物の狭い家庭菜園ではあっても、倅の嫁さんが喜んで持って帰るという需要があるので、腰の痛くなるのも忘れてつい張り切るのである。
夜明けが早くなったのと夕暮れが随分長く感じられることで、春はもう隣だね~を実感する。
テレビのローカル番組では県内公立高校の志望率をせわしなく発表している。山口県下で言えば、人気学科には定員を上回る志望があるようだが、どうかすると定員割れの科目も決して少なくない。高校の入試そのものの価値が問われる事態になりつつあるようだ。ここにも少子化のしわ寄せが見事に数値となって表われている。
小学校で言えば1クラス20~25人が定員らしい。30人を超えようものなら、担任お断りの風潮が定着しているとか。フ~~ん。
自慢にもならないが私達の時代は小学校も中学校も、ついでに高校も全て1クラスの定員は50~55人。狭い教室にあふれかえる生徒数で担任は間違いなく1人制。よかったのか悪かったのかは別として、まあまあ皆仲良く遊んだし喧嘩もしたし、スポーツも頑張ったよねー、あの施設も道具もお粗末な中で。
今小学校では、卒業生を送るセレモニーの練習に余念が無い。グループに別れて思い出やお別れの言葉を歌うように話しかける練習に、児童も先生も一緒になって、寒い講堂に熱気をこもらせている。これもまた春の風物詩だね~。
世界中に春が訪れるのはいつになるのか。一人か二人の野望と権力が来るべき春を押しやり、いつまでたっても暗黒と飢餓と恐怖にさいなまれる氷河期を、罪なき人たちに押しつけている。本当の春が待たれる。