隣の荒れ地に昨年の数を上回る梅の木が花を付けた。昨年まで目に留まらなかった雑木の向こう側に、なんと3m近い背丈もあるヒョロヒョロ伸びた梅の木に真っ白い花が無数に咲いているではないか。
この梅の木はこの空き地では一番早く根付いたものだろう。他の木に比べると背丈がまるで違う。
ただ、野生で周囲の雑草や蔦に絡まれて横に巾を広げるエネルギーを削がれて、上へ上へと伸びる成長だけが許される宿命にあった、のかな?今日はそんな雑木も雑草も取り払って、見事な花を見させてもらった。
それにしても、あの木この木あそこの木など多くは間違いなくこの手でタネを蒔いたことを何となく覚えている。それに、一カ所に撒きすぎて集団で出てきた苗木をあっちこちに植え替えて、今や10数本が枝を伸ばし、数こそ少ないが花を付けている。
何年か前に夢に描いた梅園が実現するか?などとほくそ笑んでいる。到底この目で見届けることはないだろうに。間に合わないよね~(笑)
それにしても、タネは蒔いてみるものである。蒔かなけりゃ芽も出さないし枝など張るわけがない。
何事によらずタネを蒔く。土と雨と太陽が応援してくれる。タネさえ蒔けば芽を出すか、それほど甘くはないが蒔かなきゃ端っからお話にならない。
♪ ドブに落ちても根のあるヤツは やがて蓮の花と咲く・・・♪ 寅さんが歌う男はつらいよが思い出される。
幸せも不幸せもどこかで何らかの形でタネを蒔いているんだろうねー。
侵略戦争から1年がたったというのに、未だ終戦の影も見えずそれどころか、侵略の元凶が英雄が如き理屈を並べ立てる。それに追随して侵略者側に武器を供与する大国もある。この人たちの蒔くタネはやがて核戦争に発展して、世界滅亡の危機を招くことにならないか、心配になる。
バカな不幸のタネを蒔けば、必ず不幸の実がなって、にっちもさっちも行かない世の中になりそう。春が近い季節というのにね~。