大型連休の前半が往って取り敢えず小休止。間もなく後半の4連休が控えている。早い話が今年も3分の1の4月が終わったということ。
何かと動きの多かった4月がつごもりを迎えたことで、また一つ時の流れの速さを思い知らされている。
何かと動きの多かった4月がつごもりを迎えたことで、また一つ時の流れの速さを思い知らされている。
桜に続いて、ツツジや牡丹、藤の花などが艶やかに咲き乱れる季節。里山のふもとというか、里山を削って人間様の住むべく住宅地を造成した地方都市の多くはいま、様々な害獣に脅され、人間さまがビクビクする生活を強いられている。児童・生徒を預かる学校現場は、戦々恐々としてこの時季を迎えている。
そういえば、熊の目撃情報という一連の騒動で、いま中三で野球を頑張っている孫君が小学4年生のときの面白い話を思い出した。
『聞かぬが花』
山笑う青葉若葉の素敵な季節に、防災スピーカーから「熊の親子発見要注意!」の予期せぬ警報が発せられた。幼稚園や小中学校が多くある地域。「子どもたちを守らねば」と色めき立った。孫君の小学校でも、数日間保護者の送り迎えが義務付けられた。「母さん、何かあったら大変じゃけ―来なくていいよ。その代わりじいちゃん迎えに来てよ」。
4年生にして、母親はこの世で最も大切な存在であり、看護師という仕事が忙しいことを知っている。ならばじいちゃんはどうなん?聞かぬが花。言わせぬが花。孫君に幸あれ。 令和元年5月半ば 毎日新聞はがき随筆掲載
この時の状況と全く同じことが今起こっている。ただ違うのは孫君が、保護者送り迎えの対象でなくなったことだけ。
今日も朝から地元の小学校発信の警戒・警報メールが連続して入る。どうやって住み分けを作るのか、難しいけど確実な対策は急がれる。