ピッカピカの一年生
よろず相談所的な私たちの地区社会福祉協議会。
民生委員さん福祉員さん他、コミュニテスクールと呼ばれる、小中学校を取り巻く様々な活動のボランティアさんなどが一緒になって、季節要因の学校支援活動などありとあらゆる応援体制を整え、学校からの要請に応えらる組織と言えると思っている。
ピッカピカの一年生を迎えた新学期の小学校では、地域の高齢者を中心としたお手伝いさんが活躍する季節でもある。ついこの前まで幼稚園生だった幼い子が、まさしく背中より大きなそして重たいランドセルを背負って、登校班の列に大きく後れを取らないように学校に到着する。そこで、わたしたち3・4人がグループになって教室で待ち受ける。背中から下ろすのに苦労するランドセルを持って下ろしてあげる。
教室には担任と担任補助の先生二人がおられるが、先生方には新入生を迎え入れて円滑に授業に入るための準備が要る。ランでセルから荷物を出して、整理して机の下にしまえるよう、口を添えたり手を貸したり。プイっとトイレに行く子は間違いなく戻るよう見守る。見守る方も見守られる方も、身内や親類などでない他人だからお互い気楽でいい。
私の最後の孫も今年から1年生。もしこのジジかババが教室に付いていたら息が抜けないだろう。学校からの連絡物もちゃんとランドセルにしまい、時間に追われる中で、通学用の制服から体操用の服装に着かえる。これが大変。よそ様の子だから怒りもせず、ひたすら彼や彼女のペースに合わせる。こんなことが新入児童の生活サポートというお仕事である。このようにして、地域の大切な宝物として育てられていく。
厄介なこともあるが、よその子と楽しく学ぶのも無駄にはならないと、この年でも思うのだから、こういった支援活動がうまく噛みあう地域活動が広がって行けるといいな、なんて感想を持っている。