❝ お風呂屋 の窓で眺めたお月さま ボクの家まで ついてきた ❞
まだ随分若い頃「子供でも才能のある子はこんな傑作が詠めるんだね」などと、おふくろがちょっと皮肉っぽく教えてくれたのを思い出す。
毎年訪れる秋を象徴する中秋の名月を、こんなちょっぴり落ち込む感情を秘めて見上げている。
夕方に立て込んだ用件を済ませ、急いで夕ご飯を頂き目的地に急いだ。クルマから見えるお月さまはもうかなり昇っているではないか、さらに急いだ。いつも使っている近くの駐車場に停めて目的の会場へ。地域の観月茶会をやっているはずであった。やっていない。名水百選に選ばれている親水公園は真っ暗け。お茶席も観月吟詠大会のステージもない。電灯と言えば公園お手洗いの防犯灯だけ。
あの伝統を守り続けた親水公園の観月茶会さえ、世話をする人たちがいなくなったということか。
そんな肝心な情報も得ずに「やっているだろう」と勝手に決め込んで、夕方の汗をものともせず慌てふためいて出かけて、がっかりの面持ちで駐車場から中秋の名月をカメラに納めたら、何のことはない雲に半分隠されていた。
改めて我が家の二階の窓から撮ったお月さまが、まさに中秋のまん丸名月が撮れた。
名月一つをめぐっても、そんなこんなが付きまとうようになった。そんなお年頃なんじゃろうね。
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