東側出窓のガラス越しに、見るともなくちょっと外を覗く。とたんにスズメが4・5羽、何かにはじかれたように一斉に飛び立つ。
これが見慣れた風景だが、今日は雨。スズメ達もお宿の中で雨を避けているのだろうか。
知人が「大事にし過ぎて蓄えていたお米にカビがが入って…」と処分するのをもらってきたカミサンが、毎日ホンの少しまいて上げる古米を喜んでついばみに来るスズメの姿も鳴き声も今日はない。
白鳥やツバメなどの渡り鳥と違って、季節的な移動をしないで一年中ほぼ一定の地域に住む鳥を、留鳥(りゅうちょう)と呼ぶのだそうで、その代表格がスズメとカラスと言われている。
スズメにお米を食べさせるなんぞは、おふくろが聞いたら「目がつぶれるっ!」と叱るところだが、カビが入ってしまっては致し方ない。それでもスズメを喜ばせられればせめてもの慰みというところか。
スズメは屋根瓦の下などに粗末な巣を作り、二度繁殖する。この時期には一番子が巣立って親と一緒におそるおそるお米がまいてある近くに降りてくる。親鳥がせわしなくお米を口移しでヒナの口に運んでやっている。ヒナにとっては米粒さえ大き過ぎるのか、親が米粒を小さく砕いてやっているのか、この光景を見るだけでお米の値打ちに替えられない暖かいものを感じる。
親が子供を手に掛ける、子が親を祖父母をあやめる。そんな事件が報道されない日がないくらいに殺伐とした世の中。動物や鳥の世界に、人間が完全に負けている親子の在り方が見え隠れする。
仲むつまじいスズメの親子の写真を撮ろうと三脚まで持ち出して待ってはみたものの、二日間とも、いざシャッターをと言うときに飛び立たれる。失敗。これほど警戒心が強く人間様に写真など撮らせてくれない。それほどまでに警戒しながらも子供のお腹を満たさせる親の愛。子育て中の母親に見せたい。
まいたお米のすぐそばに雨に濡れた清楚な立ち姿のアマリリスが咲いていた。
(写真:雨に咲くアマリリス)
これが見慣れた風景だが、今日は雨。スズメ達もお宿の中で雨を避けているのだろうか。
知人が「大事にし過ぎて蓄えていたお米にカビがが入って…」と処分するのをもらってきたカミサンが、毎日ホンの少しまいて上げる古米を喜んでついばみに来るスズメの姿も鳴き声も今日はない。
白鳥やツバメなどの渡り鳥と違って、季節的な移動をしないで一年中ほぼ一定の地域に住む鳥を、留鳥(りゅうちょう)と呼ぶのだそうで、その代表格がスズメとカラスと言われている。
スズメにお米を食べさせるなんぞは、おふくろが聞いたら「目がつぶれるっ!」と叱るところだが、カビが入ってしまっては致し方ない。それでもスズメを喜ばせられればせめてもの慰みというところか。
スズメは屋根瓦の下などに粗末な巣を作り、二度繁殖する。この時期には一番子が巣立って親と一緒におそるおそるお米がまいてある近くに降りてくる。親鳥がせわしなくお米を口移しでヒナの口に運んでやっている。ヒナにとっては米粒さえ大き過ぎるのか、親が米粒を小さく砕いてやっているのか、この光景を見るだけでお米の値打ちに替えられない暖かいものを感じる。
親が子供を手に掛ける、子が親を祖父母をあやめる。そんな事件が報道されない日がないくらいに殺伐とした世の中。動物や鳥の世界に、人間が完全に負けている親子の在り方が見え隠れする。
仲むつまじいスズメの親子の写真を撮ろうと三脚まで持ち出して待ってはみたものの、二日間とも、いざシャッターをと言うときに飛び立たれる。失敗。これほど警戒心が強く人間様に写真など撮らせてくれない。それほどまでに警戒しながらも子供のお腹を満たさせる親の愛。子育て中の母親に見せたい。
まいたお米のすぐそばに雨に濡れた清楚な立ち姿のアマリリスが咲いていた。
(写真:雨に咲くアマリリス)
同じ話題でも随分優しいお人柄が見えます。
それに、何故か似たような光景が目に付くものなんですね。
真剣な子育ての姿はいづこもいい情景です。
それにしても幸せなスズメたちですね。