「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「今日から二人は」

2012年04月09日 | 家族・孫話

      

2012年4月9日。今日から6年生になった孫兄ちゃん。4年生になったカー君。間もなく3歳の誕生日を迎える悠雅君。三人三様、春の日差しに照らされて眩しそう。

早いものだ。私が定年を迎える1年前に生まれた孫兄ちゃん。
11歳となり小学校最高学年になった。歳の離れた悠雅君が「チー兄ちゃんチー兄ちゃん・・・」と追いかけ回る。兄ちゃんも心得たもので実によく面倒を見ている。
登下校や学校内で新1年生の指導に当たらなければならない最上級生としては、この幼い弟と付き合うお陰で優しい先輩ぶりを発揮してくれるに違いない。

次男坊カー君も4年生になった。いよいよ上級生の仲間入りである。
こちらは幼い、実に幼い。ともすれば悠雅君と同じレベルで争ったりライバルであったりするようだ。悠雅君も兄ちゃんには逆らわない代わりに、カー君の持ち物には全て興味を示し取り上げようとする。ゆとりのないカー君は本気で怒る。やがてはカミナリが落ちるまで小競り合いは続く。上からは抑えられ、下からは勝手気ままに責められる。ついついジジの胸をカー君の前に広げてやることになる。

そして今シーズンからはスキーの大会も高学年の部に組み入れられる。当分は入賞もメダルも手の届かないところに行きそう。それでも、そこには兄ちゃんと言うターゲットがありライバルがいてくれる。これはこれで心強いのだろう。

それこそ向こう1年で早速一つの選択が訪れる兄ちゃん。中学校をどうするか。
お父さんとの暗黙の了解で、なにやらとてつもない進路も視野に入っているらしい。それはそれで大いに結構。兄ちゃん自身が望むのなら、たとえ早くから離れ離れになってもやらせてみればいい。お金はないが時間はあるジジが時々陣中見舞いに出かけることにもなろう。いずれにしても今6年生になったばかり。せいてはことを仕損じる。一年かけてゆっくりじっくり気持ちがどちらに傾くのか見極めたい。応援団長の役目がまたひとつ大きくなってきそうである。

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「160人のお花見」

2012年04月08日 | 季節の移ろい・出来事

       

春休み最後の日曜日。これ以上ない絶好の花見日和に恵まれた。
長年勤めた会社0B会による春のイベント「歩こう会」。134人の参加。
桜満開の吉香公園で、8時45分に受付を済ませ、思い思いにお城山に登る。うっすら春のかすみがかかっている錦帯橋を見下ろす。大好きな景色である。   

昨年は東日本大震災で自粛した歩こう会。2年ぶりとなることもあってか城山に登る人の少ないことに驚く。4・5年前は参加者の大半が登っていたと思う。それが今年は参加者の半分くらいしか山登りをしない。年々歳を重ねるわけで、いつまでもみんな登れるわけではないことは分っている。その反面、毎年退職する若い人たちが入会してくればその人たちの活躍で、山登りが極端に減ることはないはずである。

この会はもちろん任意の希望者による会員で成り立っている。10年前に入会した小生の目から見ても、後輩は非常に少ない。しかも山登りの人数が少いということは、最近の定年退職者がOB会に入会してこないのではなかろうかと考える。つまり、「退職した後まで会社につながっていたくない」などという意識が働いているとすれば、そこに大きな問題が潜んでいる気がしないでもない。

経済状態や景気の動向に敏感に左右される企業の中にあって、歳を取ることは罪悪であるかのように、職場配転や出向命令など、本人にとっては不本意な人事が行われているから、会社に対する感謝の念や、誇りに思う気持ちが損なわれているのかな・・・などと、1人のOBとして心配する。「そんなことはないよ」という声が聞こえてくれば嬉しいのだが。
       

城山に登った人も登らなかった人も全員が揃って11時から、134人の会員と、お世話をする現役組合員や事務方など総勢160人に及ぶ盛大な花見の宴が始まる。

それにしても、現役の時にはあまり発言もせず、存在そのものも定かでなかった男が、花見などのOB会の席では大きな声で我が物顔にしゃべるのを耳にすると「成長したな~」と思うのか「現役時代何を考えていたのだろう」と思うのか、戸惑うこともしばしば。それでも彼は彼なりに今を愉しんでいるのだと思って納得している。

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「新たなドッキドキ!」

2012年04月07日 | 趣味・・エッセイ

    

                  

ひとつ、大きな目標をクリアーした。
4月11日、中学校古稀同窓会「趣味のコーナー」の一角に、我が趣味の一端をお披露目することが可能になった。これは素直に嬉しい。

その昔せっせと書いたラブレターのように、我が意の全ては伝わらなくてもいいから見て欲しい、読んでほしいとこい願う気持ちに似通っている。
「我が人生今が旬」。自らが書いたものを「読んで・・・」と願う気持ちは、半世紀前も今も大きく変わらないことに驚く。ただ今回の場合、相手がひとりだけではない、不特定多数という、なんかわけのわからない相手との闘いにも似ている。それだけに、こちらからは可能な限り多くの人の目にとまるよう、置く場所などを練り上げる。

その一つが図書館への寄贈となる。次にこれこそ不特定多数に老若男女が出入りする書店の店頭。
ただこれは、全く初めての体験だけに少しばかり身のすくむ思いはある。もちろん多くを買ってもらえるわけではないことくらい百も承知。
それでも、店長さんとの交渉成立で置かせて頂くからには、ひとりでも多くの人が手に取ってくれるだけでもいい・・・などと弱気になりながらも心ひそかに期待してしまう。

そんな書き手の不安を察してか、新刊とはいっても名もない地元のおじさんが書いたエッセイ集でも、差し当たっては人目につきやすい新刊書台に平積みで置いてくれることだ。某書店では芥川賞「共食い」の単行本などと同じ台の上に、店員さん手書きの目に付きやすい宣伝カードを付けて置いてくれるというサービスが気に入った。

もうそれだけで十分だ。などと思ってはいられない。発売1週間くらいは、身内や親しいお友達がご祝儀代わりに購入してくれるのが通り相場だという。親戚縁者をもっともっと多く作っておけばよかったのに・・・と悔やまれる。

そういえば「仏壇に1冊お供えしたか」という指摘を頂いた。永い間、常に変わらぬ一番の愛読者だったおふくろがいないのは残念だが、お供えするこの1冊を見てどんな評価をしてくれるのだろうか。

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「ホップ!にんまり!」

2012年04月06日 | 趣味・・エッセイ

       

何から書き始めようか。
2012年4月6日。今日という記念すべき日をどんな言葉で残そうか、迷う。
このたび、思い切ってというか臆面もなくというか、一冊のエッセイ集を出版した。
ここに至るまでのいろんな思いが交錯する。少しセンチメンタルになるのかな?新たな一歩を踏み出した喜びに胸の中は吼えまくっているのかな?考えれば考えるほど、糸が絡み合うような複雑な思いがある。

これまでの永い間、観るもの聴くもの感じるもの、心に刺さるものなどを、いち早く言葉や文字に置き換える訓練をしてきたように思う。その大きな一つが、その時々において感じたことをエッセイもどきに書き貯めて来たことであろうか。

人生の節目70歳古稀を元気に迎えられた今、記念に何かを残しておきたいという衝動に駆られた。そんな思いに突き動かされて、それまでの重い腰が嘘のように身軽に動き回った。というのは建て前で、本音は大変な思いをしたというのが実感。どうまとめるか考え始めると眠りが浅くなるその上に朝早く目覚める。睡眠不足で頭は冴えない。自分にとって最高の癒しとさえ思えるブログアップも休みがち。来る日も来る日もパソコンとにらめっこ。お友達からは「運動不足はいけんよ、歩いて身体を動かさないと・・・」などのお叱りも頂いた。そして何より、静かに寄り添い自らの体験を通して的確なアドバイスや肝心なポイント、さらには秘めたノウハウを残らず伝授して頂く有能な友に恵まれたこと。

私自身以上に今日という日を待って頂いていた。
印刷所から出来上がりを受け取り、何が何でも最初の一冊を持参すると、ネクタイにスーツで迎えられた。「新聞社支局に処女出版の記事掲載と大型本屋さんに販売交渉に行く」という臨戦態勢。勝負服に合わせたバーバリーのカフスボタンがスーツの袖に渋い光沢を放つ。

会社を卒業して5年後。仲間とともにエッセイを書き始めて間もなく、あるエッセイコンクールで入選させて頂いたタイトルそのままの「我が人生今が旬」というつたないエッセイ集出版の裏に潜む、優しく暖かい人間模様をここに記録しておきたい。
そして今一つ。素人の書いたものに値段を付けて本屋さんに並べること自体、おこがましいことは百も承知で敢えてそうさせて頂いた。身勝手をお許しあれ。
ちなみに、国道2号と188号沿いの大型書店に快く陳列して頂いた。
ホップ・ステップ・・・のホップになれば幸いである。ステップが来るか否かは別として。

古稀同窓会趣味のコーナーの一角にエッセイ集を1冊転がしておくことが出来る。
にんまり!! 

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「さくら本番!」

2012年04月05日 | 季節の移ろい・出来事

 

        散るさくら 咲いたさくらも 散るさくら   

今年初めての本格的なお花見。
絶好の花見日和に恵まれるはずの朝の日差し。気持ちも弾む。
ただ、一昨日の「爆弾低気圧」が完全には去ったわけではなく、吹く風は強く寒い。
出かける支度は完全冬装備。いつでも取り外せるようにマフラーも巻いて。これが全く邪魔にならない肌寒さ。予定した場所にビニールシートを敷き詰める。
その上に思い思いの座布団や、厚手のキャンピングシートを敷いて車座に。

見上げる桜は、2分か3分咲き。川のすぐそばだけに、山側に比べて満開はやや遅いようだ。それでもシートに陣取った我がグループは満開の姥桜。楽しいお話も満開。
飲み物は各自が好きなものを持参する自由気まま方式。我がクーラーボックスには、前夜から冷やした缶ビール数本と熱いお茶のボトルが並んでいる。

予定の時間よりやや遅れて届く仕出し屋さんのお弁当を受け取るころから、風が一段とひどくなる。空は重い鉛色に変わって行く。委細構わず先ずはカンパイ!!
お花見弁当のひもを解き、幾はしか着けたところに、パラパラ音を立ててシートを叩く雨粒。お互いが顔を見合わせ「雨男は?雨女は?いったい誰じゃ」詮無き繰り言を。

花見客用にしつらえられているお座敷借り入れを交渉。予約で満席、にべもなく断られる。唯一雨をしのげる生活道路の橋の下を、一瞬の遅れで他のグループに占領される。もういけない。完全に移動かここで解散か。ハタと思案。総勢12人の中にはそれなりの顔役もいる。間髪を要れず某集会所と交渉、一部屋借り入れを勝ち取る。

完全屋根つき畳の大広間。桜は窓ガラス越しの遠くに行ってしまったが、安心して嵐を避けながら改めて乾杯。美味しい缶ビールと、褒めたりけなしたりの笑い声とどまるところを知らず、にぎやかな楽しい花見を終えた。
順調な春の日差しを浴びるお花見は格別である。が、このように雨に濡れながら大移動して掴んだ幸せ。このメンバー、この会が続く限り、記憶に残る花見となった。

これほどまでに桜を愛し、桜と一緒に春の訪れを待ち望み開花を喜ぶ日本人。何かをきっかけに自分自身に気合を入れる大きな節目の役割を果たす桜ではある。
カープ、地元開幕戦巨人に3連勝!!花酔いに花を添えてくれた。

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「春の嵐」

2012年04月03日 | 季節の移ろい・出来事

      
            大風に煽られ首をかしげる、窓の向こうの竹林

ときならぬ大嵐。
地響きを立てるような風。穴が開きそうなほど窓を打つ横殴りの雨。朝方はとどろく雷鳴。
不幸中の幸いと言おうか、桜が満開になる前に荒れ狂う春の嵐。「花散らしの風」などというそしりは免れたといえるのだろう。

「爆弾低気圧」と命名されるほど、関東以西で大変な風が吹き荒れ、被害も出た。
窓の向こうに広がる竹林。アオサギが巣を架け、子育てするのを見守るだけでなく、海風の防風林的役割もしてくれている。その竹やぶも、一様にお辞儀をする如く風に任せてみぎひだり。それにしても近来まれに見る長時間に及ぶ大風。
せっかく出来上がった彼らの住処も風に振り落とされそうになる。負けるなよー。

もう一つの春嵐(しゅんらん)は我が家の中で荒れ狂う。
決められた宿題のない春休み。長期休暇のど真ん中。じいちゃん学校も円熟味を増している。例によってお二人さんがやって来る。先ずは食卓の食べ物飲み物をチェック。次いで冷蔵庫からチーズを取り出してペロリ。やっと所定の席に着く。スタートはいい加減だが、やはり6年生になる兄ちゃん、小学校高学年の仲間入りする弟。机に向かう時間も随分長くなったし、色々質問も飛んでくるのは嬉しい。

お天気がよければ早々に切り上げて公園で遊んだり散歩も出来る。がこの嵐ではねー。出来るだけ机に向かう時間を引き延ばす。それにも限界はある。仕方なしテレビを見せたりゲームの許可を出す。そのうち兄弟のチョッカイ出し合いが始まる。やがて家中を駆け回る。ドアもふすまも破れそう。たまりかねてゲンコツも見舞う。が、平気の平左。

思い起こせば、子供のころの4月3日といえば、家族みんなでお花見や山上がりに興じたものだ。お弁当も豪華ではなかったがおふくろの完全手作り。
決して豊かではなかったが、みんなが揃っておにぎりをつまむ美味しさは格別。
天気が回復したら、そんな素朴な味に感謝する体験学習もさせてやらねば。

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「春は祭りと共に」

2012年04月01日 | 季節の移ろい・出来事


                        春の陽気に賑わう、隣村の天神祭り

春が来た。少し肌寒さは残るが春がやってきた。
スズメもヒヨもツグミも姿を見せた。それにツバメも第1陣がやってきた。

今日から4月。始まりの1日といえば先ずは何を思うや。エイプリルフール?それもある。
でも我が家の場合4月1日といえば、明治41年のこの日、おふくろの誕生日である。
こんな暖かないい季節に生まれながら、いつも汗にまみれた真夏のような人生を送り、再び春に戻ったような穏やかな顔で、永遠の眠りに付いたのは秋も終わりに近かった。

目と鼻の隣村で、春休み恒例の天神祭りが繰り広げられた。陽気に誘われ、写真収集の必要にも迫られ覗いて見た。
至る所知った顔がある。シャッターチャンスを逃しそうになるほど話の弾む彼もいる。

以前住んでいたところにも天神祭があった。2月半ば、ストーブを取り囲んで山車作りの下話を始める。テーマを決め、材料手配の段取り。凍える寒さの中で、40日間に及ぶ夜の山車作り手作業が続く。子供会の世話役と言うことで若いうちから駆り出された。そんな遠い昔が蘇る天神祭。
今住んでいるここには、祭りもなけれな何にもない。自治会は会費を集めて街灯電灯料を払うくらいのこと。もっとも子供がいなくなった高齢化団地。何にもないのがちょうどいいのかも。やっぱり淋しいやねー。

ところで、「四月一日」と書く苗字があるのをご存知かな。
さてなんと読むのでしょう???その昔、旧暦があたりまえであったころのお話。
旧暦の4月1日は衣替えの日であった。それまでは冬用の綿入れを着ていたのを脱ぎ捨て、あわせにに着替えた。つまり綿入れを脱ぐ、綿を抜く。そんなことから4月1日は「わたぬきさん」と呼ばれるようになったとさ。

春が来ると、頭の中まで少し軽くなるのだろうか。今日から4月。気持ちを新たに!!

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